DeFi基盤として機能するINKトークンが始動へ
大手仮想通貨取引所Krakenが支援するレイヤー2ブロックチェーン「Ink」を展開するInk Foundationは、新たなエコシステムトークン「INK」のローンチを正式に発表した。
Inkは公式X(旧Twitter)で、次のようなポストを行い、プロジェクトの始動を示唆した。
everyone always asks “wen tge”
but no one ever asks “how is ink”ink was in the trenches.
cooking.
building.
shipping.
inking the future of defi.but now?
the wait is over.
the wen is soon.
follow @inkfndhq https://t.co/5kqTBNRKSF pic.twitter.com/NOPQpCRH6n— ink (@inkonchain) June 17, 2025
INKはDeFi(分散型金融)流動性の強化やオンチェーン資本市場の構築を目指す設計であり、初期エアドロップも予定されている。
INKは、Optimism(オプティミズム)のSuperchain構造の下に構築されたInk上で稼働する。ただし、ネットワーク自体のガバナンスには関与しないよう設計されており、主にDeFiプロトコル内でのインセンティブ付与やステーキングなどに用途が限定されている。
INKトークンの発行上限は10億枚とされており、この上限は恒久的に固定されている。将来的にもガバナンスによる変更は認められておらず、供給量の安定性が担保されている。なお、トークンの発行日は現時点では未発表。
Aave連携による新たなユースケース
INKトークンの初期用途として、Aave(アーベ)をベースにした流動性プロトコルが予定されている。
これにより、ユーザーはINKを担保として貸借取引を行うことが可能となり、エコシステム内での実用性が広がる。
この流動性プロトコルは、INKトークンの初期エアドロップにおいても重要な役割を果たす。エアドロップは、このプロトコルへの参加者に限定される見込みであり、エアドロップファーミングを防止する対策も導入されている。トークンの配布は、Ink Foundationの子会社が担当するとされている。
Ink Foundationは、「融資から取引、そしてそれ以降に至るまで、INKがユーザー主導の強力なDeFiエコシステムを支える未来を構想している」とコメントしている。
将来の展望と注目点
INKのエアドロップおよび追加配布は、今後段階的に実施される計画であり、初期段階では明確な参加条件の提示が予定されている。現在のところ、トークン発行の開始時期や具体的なスケジュールは未定である。
クラーケンは、2023年12月にDeFi取引とレンディングの促進を目的としてInkをリリースし、レイヤー2基盤としてOP Stack技術を採用している。さらに、INKはKraken Walletアプリに統合されており、ユーザーにとってアクセスしやすい設計となっている。
Krakenが以前から予告していたトークンローンチやIPOの計画との関連も指摘されており、今回のINK発表はその一環と捉えられる。INKはまだ発行されていないものの、クラーケンの支援とDeFiに特化した設計により、今後市場の注目を集める可能性が高い。