Kraken支援の新DeFiトークン「INK」が始動

KrakenとInk Networkのロゴが並んだ、ブロックチェーンネットワークを象徴する抽象的なビジュアル

DeFi基盤として機能するINKトークンが始動へ

大手仮想通貨取引所Krakenが支援するレイヤー2ブロックチェーン「Ink」を展開するInk Foundationは、新たなエコシステムトークン「INK」のローンチを正式に発表した。

Inkは公式X(旧Twitter)で、次のようなポストを行い、プロジェクトの始動を示唆した。

INKはDeFi(分散型金融)流動性の強化やオンチェーン資本市場の構築を目指す設計であり、初期エアドロップも予定されている。

INKは、Optimism(オプティミズム)のSuperchain構造の下に構築されたInk上で稼働する。ただし、ネットワーク自体のガバナンスには関与しないよう設計されており、主にDeFiプロトコル内でのインセンティブ付与やステーキングなどに用途が限定されている。

INKトークンの発行上限は10億枚とされており、この上限は恒久的に固定されている。将来的にもガバナンスによる変更は認められておらず、供給量の安定性が担保されている。なお、トークンの発行日は現時点では未発表。

Aave連携による新たなユースケース

INKトークンの初期用途として、Aave(アーベ)をベースにした流動性プロトコルが予定されている。

これにより、ユーザーはINKを担保として貸借取引を行うことが可能となり、エコシステム内での実用性が広がる。

この流動性プロトコルは、INKトークンの初期エアドロップにおいても重要な役割を果たす。エアドロップは、このプロトコルへの参加者に限定される見込みであり、エアドロップファーミングを防止する対策も導入されている。トークンの配布は、Ink Foundationの子会社が担当するとされている。

Ink Foundationは、「融資から取引、そしてそれ以降に至るまで、INKがユーザー主導の強力なDeFiエコシステムを支える未来を構想している」とコメントしている。

将来の展望と注目点

INKのエアドロップおよび追加配布は、今後段階的に実施される計画であり、初期段階では明確な参加条件の提示が予定されている。現在のところ、トークン発行の開始時期や具体的なスケジュールは未定である。

クラーケンは、2023年12月にDeFi取引とレンディングの促進を目的としてInkをリリースし、レイヤー2基盤としてOP Stack技術を採用している。さらに、INKはKraken Walletアプリに統合されており、ユーザーにとってアクセスしやすい設計となっている。

Krakenが以前から予告していたトークンローンチやIPOの計画との関連も指摘されており、今回のINK発表はその一環と捉えられる。INKはまだ発行されていないものの、クラーケンの支援とDeFiに特化した設計により、今後市場の注目を集める可能性が高い。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム