自社清算体制の獲得で予測市場とデリバティブ事業を強化
仮想通貨取引所ジェミニ(Gemini)は、CFTC(米商品先物取引委員会)からDCO(デリバティブ清算機関)としての運営認可を取得した。
これにより同社は、予測市場やデリバティブ取引の清算を自社で担えるようになる。発表後、ジェミニの株価は約8%上昇した。今回のDCO承認により、同社は第三者の清算機関に依存せず、取引の決済、担保管理、リスク管理、取引保証を社内で処理できるようになった。ライセンスは同社のオリンパス部門に付与された。
ジェミニはすでにDCM(指定契約市場)の認可も取得しており、今回のDCOライセンスは、CFTC規制下で予測市場やデリバティブ商品を展開するための重要な基盤となる。現在、米国でDCOの承認を受けている企業は22社に限られており、同社は限られた認可事業者の一角に加わった。
We are excited to announce that @Gemini has received a Derivatives Clearing Organization (DCO) license from the @CFTC. This license allows us to act as a clearinghouse for regulated derivatives trading, including prediction markets.
This approval follows our approval last…
— Cameron Winklevoss (@cameron) April 30, 2026
私たちジェミニは、からデリバティブ清算機関(DCO)ライセンスを取得しました。
CFTCのライセンスにより、当社は予測市場を含む規制対象デリバティブ取引の清算機関として…
共同創業者兼社長のキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、ジェミニが予測市場だけでなく、先物やオプションなどを含むフルスタックのエンドツーエンド型マーケットプレイスを構築していると述べている。同氏はこのライセンスについて、ユーザーが金融ニーズを一カ所で満たせるスーパーアプリ構想の重要な構成要素と位置付けた。
予測市場を軸に競争が激化する
ジェミニは現物取引への依存度を下げるため、予測市場や先物、オプション、イベント契約といった分野への展開を進めている。
予測市場では、選挙や経済指標、スポーツ、企業イベントなど、測定可能な事象の結果に連動した契約を取引できる。この分野では、Kalshiがすでにクリアリングハウスの承認を得て運営しているほか、Crypto.com(クリプトドットコム)やPolymarket(ポリマーケット)も関連する認可や買収を通じて体制を整えている。Kraken(クラーケン)の親会社であるPayward(ペイワード)は、デリバティブ取引所Bitnomial(ビットノミアル)の買収に合意している。
一方で、予測市場を巡っては規制面での緊張も続く。ニューヨーク州司法長官はジェミニとコインベース(Coinbase)を提訴し、予測市場商品は州のギャンブル規制の対象となるべきだと主張している。一方、CFTCは連邦法で規制されるイベント契約はデリバティブ法の対象になると主張している。
ジェミニは2026年初頭に従業員の4分の1以上を削減し、ヨーロッパ、英国、オーストラリア市場から撤退するなど厳しい局面に直面している。それでも今回のDCOライセンス取得により、同社は予測市場とデリバティブ事業を自社で展開するための体制を一段と強化した。
























