米決済大手サークル社、10人の従業員を解雇
米国の仮想通貨決済企業Circle(サークル)は、同社の10人を解雇したという。今回の解雇については、先日の同社共同創設者兼CEOであったショーン・ネビル氏の解雇報道から1ヶ月しか経過していないが、ジェレミー・アレールCEOは「ショーンは引き続き役員として関わる」と述べている。
また同社は、ショーン・ネビル氏の解雇とは一切関係ないと主張しており、10人の解雇理由を新事業への注力と、部門の合理化のためであると説明している。
「ステーブルコインビジネス戦略の推進に引き続き注力しているため、一部の部門を合理化し、約10の役割を排除しました。」
この説明でもあるように、同社はステーブルコインへの注力している。現時点では280万ドル相当のステーブルコイン 「USDC」を発行しており、その市場シェアは拡大の一途を辿っている状況だ。その背景には、テザー社の裁判など様々な要因が予想されているが、ジェレミー・アレールCEOの存在が大きいだろう。
サークル社は今年5月にも、30人の従業員をレイオフ(一時的に解雇)。この解雇の背景には、規制上の懸念と市場の状態が理由だと説明している。しかし昨年、サークル社が買収した仮想通貨取引所Poloniex(ポロニエックス)を今年10月、アジアの投資グループへ4億ドルで売却しており、資金面での解雇ではないかと噂されている。