NYDFS がグリーンリストに8銘柄を追加
ニューヨークの仮想通貨関連会社に対してライセンス発行する米国規制当局は、8銘柄の仮想通貨をグリーンリストへ登録した。
NYDFS(New York State Department of Financial Services=ニューヨーク州金融サービス局)は、販売および取引用の8つの仮想通貨のグリーンリストと、ライセンスされた団体組織による保管が承認された10枚のコインを発行した。NYDFSの8月3日の更新で、州の規制当局は上場と取引のため、以下の8つの仮想通貨を承認している。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・バイナンスUSD(BinanceUSD/BUSD)
・ジェミニドル(Gemini Dollar/GUSD)
・Paxゴールド(PAX Gold/PAXG)
・パクソススタンダード(Paxos Standard/PAX)
NYDFSは、XRP(リップル/XRP)とイーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)だけでなく、管理のために同じコインを有効化した。NYDFSは次のように述べている。
ニューヨークで仮想通貨のビジネス活動を行うためにDFSによってライセンスされたエンティティは、承認された目的でグリーンリストのコインを使用することができます。
ただし、グリーンリストに登録されたトークンを使用する前に、認可された企業は規制機関に通知する必要があることを明確にした。NYDFSは、任意の時点でグリーンリストからトークンを削除し、コインのアクティビティを制限し、リストを完全に中止する権限を持っていることも述べられている。
アメリカ国内の仮想通貨規制
アメリカの規制当局は、仮想通貨の主要なビジネスライセンスであるビットライセンス(BitLicense)を発行するため、NYDFSをニューヨーク州の仮想通貨関連ビジネスの主要な規制機関の1つとして稼働させている。アメリカの金融資本の本拠地としてNYDFSは、新しい規制の最前線にいる。
今年6月、規制当局は、仮想通貨関連企業がトークンをリストするための条件付きタイプのライセンスを許可すると発表。企業は、既存のビットライセンス保有者と提携し、構造や資本、システム、および人員要件に関する専用のガイダンスを取得できる場合があるとしている。
グリーンライセンスとは、これまでに承認されているビットコインやそのほかのアルトコインなどが掲載されているリストで、ビットライセンス保有者は、グリーンリストに掲載されている仮想通貨を業務目的で使用する前に、NYDFSに通知する必要がある。また、ビットライセンスを保有している仮想通貨取引所は、NYDFSが2020年6月から導入している自己承認プロセスを介すことで、上場した銘柄をグリーンリストに含めることも可能なシステムだ。