今注目のアプトス(Aptos)コミュニティ内で論争勃発

アプトス(Aptos)で論争勃発

10月17日(月曜日)にアプトス(Aptos)コミュニティは、最初に総供給、配布、または発行率を一般に開示することなく、ブロックチェーンとネイティブガバナンスおよびユーティリティトークンAPTを開始した事が最大の要因で、大きな怒りを引き起こしている事が判明した。

世界中の350人以上の開発者によって3年にわたり開発されてきたAptosブロックチェーンは、2022年10月18日にメインネットがローンチされ、旧LibraであるDiemが開発していたプログラミング言語「Move」が採用された事でも高い関心が寄せられていた。アプトスのネイティブトークンであるAPTは、最初の取引時間で価格が約40%急落した後、トークンノミクスを明らかにすることでコミュニティの怒りを静めようとしていた。

100,000件を超えるアドレスへの寛大なエアドロップにもかかわらず、トークン供給全体が初期投資家と会社に割り当てられていることをコミュニティが知った後、透明性への動きはさらに激しい怒りに発展。アプトスは、エアドロップ、助成金、またはステーキング報酬のいずれかを通じて、コミュニティに直接割り当てられたとされるトークンの51%をコミュニティに与える代わりに、それらをAptos Labsとアプトス財団(Aptos Foundation)に割り当てた。同チームのブログによると、「ネットワーク上のトークン82%はすべてのカテゴリーでステーキングされている」とのこと。これは、同社と初期のインサイダーが、ロックアップの対象とならないステーキング報酬の大部分を獲得することを意味する。

しかしアプトスは、これらを超えて現在、1億3,000万のトークン循環供給、1,000,935,772の合計供給、および上限なしの最大供給を持っている。公式のトークン供給スケジュールによると、インフレ率は7%から始まり、年間供給率3.25%(約50年以上かかると予想される)に達するまで、毎年1.5%ずつ低下。トランザクション手数料は、最初はバーンされるが、このメカニズムは将来のガバナンス投票を通じて変更される可能性があるとのこと。

アプトスは次期ソラナ(Solana)キラーになれるか

稼働開始から1週間程度にもかかわらず、アプトスはすでに潜在的な“Solanaキラー”になるのではないかとして注目されている。

これは主に、1秒あたり100,000トランザクションという規定のスループットによるものである。ちなみに、Solanaは約60,000程度しか処理できないが、定期的にネットワーク全体の停止に悩まされているのは周知の事実である。

高いスケーラビリティを超えて、Aptos は強力なベンチャーキャピタルの支援やエコシステム構築へのトップダウンアプローチなど、Solanaと他の類似点を共有している。最初から数十億ドルの軍資金と「輝く新しいもの」であることの魅力を備えたアプトスは、繁栄するエコシステムを成長させられれば、将来的にSolana のスポットライトを奪う可能性が高い。さらに注目したいのが、Solanaの元マーケティング責任者であるオースティン・バーツ(Austin Virts)氏が現在、アプトスのエコシステム構築を担当していることも今後の可能性を大きく期待する要因の一つである。

これらを考慮するとSolanaは、エコシステムの健全性とネットワークの採用についてアプトスよりもはるかに進んでいる。トークンノミクスを不透明に保ち、供給のほとんどを初期の投資家とインサイダーに割り当てることで、アプトスは仮想通貨コミュニティと不安定な条件で動き始めている。ただし、アプトスが技術面で達成しようとしている目標の半分でも提供できれば、他のすべてのスマートコントラクト対応のレイヤー1ネットワークから大きな市場シェアを獲得する可能性も期待されている。