ユニスワップラボがGuidestarを買収
2025年10月6日（月曜日）付の公式発表によると、ユニスワップラボは、Guidestarを買収した。
DeFi（分散型金融）大手ユニスワップ（Uniswap Labs）は、AMM市場研究強化に向けGuidestarを買収。この買収は、AMM（自動マーケットメーカー）アーキテクチャー（構造）の進化、ステーブルコインから実世界の資産まで、多様な資産に対応した流動性ソリューションのカスタマイズを目指している。
今回の買収は人材獲得を目的としたもので、Guidestarチーム全体がユニスワップラボに加わり、高度市場設計と実行に関する研究を加速させる。この買収は、最近リリースされたUniswap v4プロトコルの新たな柔軟性を基盤としている。ユニスワップラボはすでにAMMのゴールドスタンダードとなっており、最新版v4では、モジュール式の柔軟性が実現され、開発者は特定のユースケースに合わせて流動性プールをカスタマイズできるようになった。
よりスマートな市場インフラの構築へ
Guidestarの買収は、単なる人材の拡大にとどまらず、Guidestarの研究の中核“異なる資産クラスの異なる動きに対応する”という、特殊な流動性プールの設計に重点を置いている。
例えば…、ステーブルコイン用のプールは、スリップを最小限に抑え、厳格なペッグレートに依存するが、ボラティリティの高いロングテールトークン用プールは、急激な価格変動に対応できるように設計する必要がある。
Guidestarの使命は、流動性の高いステーキングトークンから実世界の資産まで、この全範囲にわたってAMMが最適に機能するように適応させる。ユニスワップはGuidestarを社内に迎え入れることで、AMMの適応性に関する実践的研究とプロトコルのモジュール型基盤を融合。優先度ベースのシーケンスから先着順のアーキテクチャーまで、さまざまな市場状況やブロックチェーン取引モデルへの適用範囲を拡大することを目指している。
ユニスワップが表明している目標は、自社製品を競争力のある流動性への最も信頼できる道にすることであり、これはよりスマートな注文ルーティングに依存しているということである。今後、ユニスワップは、あらゆる形態のトークン化された価値を扱うグローバルな分散型取引所を構築するという長期的なミッションの重要な推進力として、今回の買収を位置付けている。
ユニスワップは今回の買収について、分散型取引所をあらゆるトークン化資産のためのグローバルな流動性ハブへと進化させるというミッションを具体化するものだと説明。Guidestarの参加により、同社はラボのイノベーションエンジンがさらに加速したと結論付けている。
