ルイジアナ州がビットコインへのアクセス保護とCBDC禁止の法律を可決
米国・ルイジアナ州は、ビットコインへのアクセス保護と、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)制限を目的とした下院法案488を可決した事がわかった。
ルイジアナ州は、米国におけるデジタル資産法制の前例となるよるビットコインへのアクセス保護とCBDC禁止を目的とした下院法案488を制定。この法律は自己管理権を保証し、工業地帯でのビットコインマイニングを促進する事を目的としている。
マーク・ライト(Mark Wright)下院議員とジャンポール・クッサン(Jean-Paul Coussan)上院議員が率いる超党派によって推進されてきた同法は、地元の騒音条例に従う限り、国内での仮想通貨マイニングを許可。仮想通貨マイニング事業は、地方条例を遵守していれば、工業地帯で運営できるほか、ブロックチェーンプロトコルに接続したり、ステーキングに参加したりするためのノードを運営することも許可されている。支持者らは、ルイジアナ州のリーダーシップが全国で同様の法律制定を促すと予測しており、2024年8月に発効される予定だ。
下院法案488にはいくつかの問題点も
今法律は、司法長官が不公正な取引慣行および消費者保護法に基づいて詐欺行為に対処することを妨げないほか、ルイジアナ証券法やその他の連邦および州の証券法から誰かを免除するものでもないものとなっている。
外国の事業体は、仮想通貨マイニング事業の所有を制限されており、“禁止された外国当事者”には、特定の国の国民または代理人、外国政府、およびこれらの当事者によって大幅に管理されている事業体が含まれるとのこと。また、禁止された外国当事者は、2024年8月1日から365日以内に仮想通貨マイニングへの関心を売却する必要があり、従わない場合、司法長官は法的措置を取ることができる。売却が完了しない場合、司法長官は訴訟を起こすことが可能で、裁判所は、司法売却でマイニング事業の売却を命じ、その収益を優先順位に従って先取特権者に分配することが可能となっている。さらに、その他の救済措置には、100万ドル(約1.6億円)または禁止された外国当事者の権益の公正市場価値の25%までの民事罰、訴訟費用、判決額に対する司法利息、および合理的な弁護士費用が含まれている。
ルイジアナ州のリーダーシップと将来への影響
下院法案488は、ルイジアナ州をデジタル資産法の先駆者として確立し、他の州が規制枠組み内で仮想通貨を採用する先例を確立する今法律は、デジタル資産の権利を保護するだけでなく、仮想通貨セクターにおけるイノベーションと経済発展を促進する。
CBDC を禁止し、ビットコインの採用を促進することで、ルイジアナ州は模範を示し、米国全体でデジタル通貨を支援する環境を育むことを目指している。さらに、同法制定は、ビットコインなどのデジタル資産の変革の可能性に対する幅広い認識を反映。他州がルイジアナ州の進歩的なアプローチを観察するにつれ、仮想通貨に対する全国的な規制環境がより統一され、有利になる可能性がある。