イーサリアムでアップグレード「ロンドン」が無事公開される

イーサリアムの大型アップグレードLondonが公開される

イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「ロンドン(London)」が、日本時間8月5日21:33分(ブロック高12,965,000)に公開された。

最大の特徴であるEIP-1559のアップグレードを受けて、価格も公開後に8%の上昇を見せた。同時に、アップグレードはイーサリアムコミュニティ全体で概ね楽観的に迎えられているが、その反応はマイニング業者間でやや異なっている。実際、イーサリアム関連の検索で、アップグレードが成功した後、史上最高を記録している。このアップグレードは、別の提案であるEIP-3554を通じ、イーサリアム2.0への道を開くことにつながっている。イーサリアム2.0は、2021年12月から、エネルギーを大量に消費するPoW(プルーフオブワークシステム)ではなく、ステーキングシステムへと変わる。

ロンドンアップで―度の目玉EIP-1559で期待されていること

今回のアップグレードはイーサリアムにとって重要で、一連アップグレードの1つではあるものの、低料金を奨励。イーサリアムはガス価格を決定するために入札オークション方式に依存してきた。

今年5月のガス料金は1回の取引あたり71ドル(約7,800円)に急上昇。入札アクションでは、ユーザーがトランザクションを送信して、希望するタイムライン内にトランザクションを確認するために支払う意思のある金額を決定する必要があった。

イーサリアム改善提案EIP-1559アップグレードは、ネットワーク上のETHの全体的な需要から派生する基本トランザクション料金をアルゴリズムで実装することにより、問題を解決する。一度に確認される複数のトランザクションを保持するブロックは、ETHのネットワーク需要に応じて動的にサイズが変更さ、ブロックは需要の変動に対応でき、基本料金の安定化に役立つ。実際、今回のアップグレードによって基本手数料の新導入、手数料焼却(バーン)システムの導入、ガス代削減などが期待されている。

以前マイニング業者に支払われた料金額は、燃やされるか破壊され、時間の経過とともに明らかに基本的な需要が生まれる。これらは、言い換えれば一部はマイニング業者に渡る代わりに、取引をしているユーザーから取られて燃やされ、価格を押し上げる可能性がある。イーサリアムの投資家にとって非常に重要なステップで、今回のアップグレードにおいて、2番目に重要な部分だ。

料金を下げると、マイナーの収入は明らかに低下するものの、マイナーはまだ計算能力をマイニングETHに売却が可能だけに、ETHの価格が上がると、損失を埋め合わせることが期待されている

なお、7月7日付けNEXTMONEYの特集記事「イーサリアム「ロンドン」ハードフォークが8月4日に実施予定と発表」で報じたように、今回のアップグレードで導入された改善提案はEIP-1559のほかに以下のものがある。

EIP-3198 基本手数料のオペコードの追加
EIP-3529 ガスの払い戻しの一部削減
EIP-3541 0xEFから始まるコントラクトの拒否

イーサリアム「ロンドン」ハードフォークが8月4日に実施予定と発表

2021.07.07

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