日本人アーティスト村上隆氏がNFT急落を受けて謝罪
ビットコイン(Bitcoin/BTC)をはじめとする仮想通貨市場の大幅な下落により、市場全体にクリプトウィンターの気配が間近に感じられる中、日本の人気アーティストの一人である村上隆氏が、自身のコレクションであるMurakami Flowers(ムラカミフラワーズ)NFTの急落を受け、謝罪したことが分かった。
村上氏は、NFTコレクションの価値が26万ドル(約3,500万円)から2千ドル(約27万円)に急落するという極端な市況を受け、ツイッターで考えを表明したうえでNFTの所有者に謝罪。同氏はNFTの立ち上げのタイミングが悪かったことをNFT所有者に謝罪した。
Dear holders of https://t.co/cfb6yRZ4lo, I appreciate your continuing patronage, although the project's floor price and transaction prices remain stagnant. I am very sorry. pic.twitter.com/l9QmTUAS1t
— takashi murakami (@takashipom) June 8, 2022
Murakami Flowersをお持ちの皆様、プロジェクトの最低料金と取引価格は低迷していますが、引き続きご愛顧いただきますようお願い申し上げます。大変申し訳ございません。
大暴落直線に立ち上げられたムラカミフラワープロジェクト
2021年はNFT元年と言える年であり、複数プロジェクトが勢いを増しており、村上隆氏もムラカミフラワーと呼ばれる彼自身のオリジナルデザインをNFTにしたプロジェクトを立ち上げることを決定した多くのアーティストの中の1人に加わった。
しかし、同氏にとって残念であったのは、2022年の仮想通貨市場大暴落直前に同プロジェクトを立ち上げ、壊滅的な打撃を受けた事であり、同氏はプロジェクト立ち上げのタイミングが悪いと考えているとみられる。特に、同氏は、プロジェクトの技術的な詳細を明らかにするため、NFTの作成を1年延期しており、これが謝罪をTwitter上で直接伝える事につながっているのではないかと海外メディアも報じている。
村上氏は、世界的人気のオークションハウスであるChristie’s(クリスティーズ)がBeeple NFTから6,900万ドル(約93億円)でオークションにかけたのを見て、2021年春にコレクションを立ち上げるように最初にインスピレーションを得たという。このイベントは世界的なNFTマニアの幕開けとなり、その後数カ月間は、絶好のタイミングでNFTコレクションを立ち上げる機会であった。
最近のクリプトウィンターの影響を受けたNFTコレクションはムラカミフラワーだけではなく、人気コレクション多くがその価値を大幅に下げている。