Cloudflareのサービス停止によって複数の仮想通貨企業が影響か
CDNサービスを手掛けるCloudflare(クラウドフレア)は6月21日(火曜日)、サービスとネットワークの問題に直面し、Cloudflareサービスを利用する多くのサイトでエラーまたはタイムアウトを引き起こしている事が分かった。
The Cloudflare team is aware of the current service issues and is working to resolve as quickly as possible. Updates can be followed here. https://t.co/22Yiyu3lKJ
— Cloudflare (@Cloudflare) June 21, 2022
Cloudflareチームは現在のサービスの問題を認識しており、可能な限り迅速に解決するために取り組んでいます。更新はここでフォローできます。
この問題はCloudflareチームによって特定されており、現在、影響を受けるサービスを復元するための修正を実装中とのこと。影響を受けるサービスには、主要仮想通貨関連サイトや人気のあるショッピング、ソーシャル、ゲームプラットフォームなどで、これらのサイトには、仮想通貨取引所のFTX、KuCoin、Coinbaseのほか、世界最大手電子商取引サイトのAmazon、3次元サンドボックス型ゲームMinecraft、人気パソコン用ゲームSteam、米国発チャットサービスDiscord、人気無料メッセージングアプリTelegram、ウェブ型GitリポジトリマネージャーGitLabなどが含まれている。
大規模停止に取り組むCloudflareチーム
Cloudflareチームは、午前6時34分(日本時間の同日15:34)頃に、インターネットのほぼ半分でウェブサイトでエラーまたはタイムアウトが発生した重大なP0インシデントを調査している。
日本時間の16時頃にCloudflareは、チームによって問題を特定。影響を受けたサービスを復元するための修正を実装したと述べ、その後同チームは結果の監視を開始している。Cloudflareのジョン・グラハム・カミング(John Graham-Cumming)CTO(最高技術責任者)は、停止は世界規模ではないものの、多くの場所が影響を受けたと述べた。問題はバックボーンネットワークにあるとのこと。
ほとんどのウェブサイトは、パフォーマンスだけでなく、DDoS保護とセキュリティのためにCloudflareを使用しており、さらに、IPを伝播するため、米国のクラウドインフラストラクチャープロバイダーサービスを手掛けるDigitalOceanのDNSサービスを使用するプラットフォームも、サービスがCloudflareに依存しているため、問題に直面していた。
1週間以内に2度の停止に見舞われたCloudflare
Cloudflareは、1週間以内に2度の停止に見舞われており、初回は6月15日(水曜日)、停電によって世界の一部地域で混乱が発生している。
Discord、GitLab、SaaS(Software as a Service=サービスとしてのソフトウェア)プラットフォームOSlash、カナダのeコマース企業Shopify、オーストラリアのグラフィックデザインプラットフォームCanvaを含む複数のサービスは、インド、インドネシア、および東ヨーロッパでネットワークの問題に直面していた。なお、この問題は日本時間の同日17時に解決された事が発表されている。