Animoca Brandsがメタバースプロジェクトに20億ドルの投資計画
Sandboxを運営するAnimoca Brandsは、メタバースファンドに20億ドル(約2,730億円)を投資し、中・後期段階のスタートアップにフォーカスすることを発表したことが明らかになった。
日経アジアの報道によると、香港に拠点を置くブロックチェーンゲーム会社であるAnimoca Brandsは、メタバースビジネスに投資するために最大20億ドルのファンドを立ち上げる予定とのこと。Animoca BrandsはメタバースプロジェクトSandboxの主要オーナーの1人で、ユーザーはNFT(非代替性トークン)の形でデジタル資産を構築、購入、販売ができ、Sandboxの時価総額は8億5,000万ドル(約1,160円)以上とのこと。
Animoca Brandsの共同創業者のヤット・シウ(Yat Siu)氏によると、Animoca Brandsは来年、20億ドルのファンドから投資を開始する予定であり、その焦点はあらゆるデジタル財産権とし、同ファンドは、地理的な境界を考慮せず、グローバルに投資する予定とのことだ。実際、Animoca Brandsは、Web3の分野で有意義な貢献やコラボレーションを行い、メタバースにおけるデジタル、バリアフリー、オープンエコノミーを推進。このWeb3開発会社は、以前から多くの今後のプロジェクトに投資しており、直近ではRoboto GamesやWanderersなどに投資をしている。
Web3への積極的な姿勢とAnimoca Brands の投資戦略
Web3のリーダーであるAnimoca Brandsは、最近も1月に3億5,800万ドル(約488.7億円)、9月に1億1,000万ドル(約150億円)の資金調達を発表しており、Web3への積極的な姿勢を見せており、シウ氏は次のように語っている。
仮想通貨に参加する人は毎日増えており、特にゲームではそうです。これは、デジタル財産が法制度において物理的財産のように認識されるシナリオを推進することにもなると期待しています。
同氏は、今回のファンドの条件については詳しく詳細を明らかにしていないものの、来年中に最初の投資を予定している。同氏はWeb3の積極的な支持者であり、ブロックチェーンゲームやメタバースプラットフォームの支持を表明しており、最近のインタビューで、メタバースプラットフォームは既存の製品ラインアップにより、数億人の新規参入が期待できると強調しているとのことだ。また、このファンドは、顧客に対して中期から後期の新興企業へのエクスポージャーを提供することになり、同氏は仮想通貨市場は回復すると考えているため、メタバースとゲーム分野の根本的な有用性に強気であるとのこと。
さらに、32億人以上の従来のゲーマーは、ゲーム内の資産を所有することのないメタバース空間に存在しているとされ、彼らがWeb3への移行を行うであろうという楽観的な考えを示している。一方で、Animoca Brandsだけでなく、他の企業もメタバース分野への投資を進めており、韓国中央日報の報道によると、韓国のDaesung Private Equityは、Daesung metaverse scale-up fundを設立しており、同社はメタバースファンドのために8,350万ドル(約114億円)近い予算を割り当てているとのことだ。