パラオ、経済産業省とソラミツと提携=ブロックチェーンベースの貯蓄債券を導入へ

パラオがソラミツのブロックチェーンベースの貯蓄債券を導入へ

パラオ政府は、ソラミツ(株)および経済産業省と提携し、国内投資の成長促進を目的としたブロックチェーンベースの貯蓄債券のプロトタイプを立ち上げた事がわかった。

パラオは、日本のブロックチェーン企業ソラミツおよび経済産業省と共同で開発されたブロックチェーンベースの貯蓄債券システムを立ち上げ、国民に国内インフラプロジェクトへの投資機会を提供する。ソラミツは2024年10月7日(月曜日)付けの公式発表で、「Palau Invest(パラオ・インベスト)」イニシアチブは、国民に国家プロジェクトへの投資の新たな手段を提供し、その投資から収益を得ることで、国民のエンパワーメントを目指すと述べている。

経済産業省によるグローバル・サウス未来志向共創プロジェクトの一部

SORA v3ハブチェーンのハイパーレジャーいろは2ベースのネットワークに基づく今プログラムは、技術革新を通じて新興国を支援するという日本の取り組みである経済産業省の「グローバル・サウス未来志向共創プロジェクト」の一部だ。

デジタル貯蓄債券から生み出された資金は、住宅、道路、公共施設などの重要なインフラプロジェクトに割り当てられると言われており、このプロジェクトは、インフラストラクチャーにとって単に重要なだけでなく、スピルオーバー効果(※1)も生成パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア(Surangel Whipps Jr.)大統領は、この取り組みの重要性を強調したうえで、次のように述べている。

雇用創出を刺激し、ビジネスチャンスを高め、活気のある経済を育むのに役立ちます。

(※1)スピルオーバー効果とは…
spillover=漏れ出すという意味からきており、思わぬところに経済的な影響が及ぶ事、研究開発によって得られた知識が外部機関に無償で波及する事

すでに公開デモンストレーションフェーズを開始

今プロジェクトは、正式発行の前に貯蓄債券システムを国民に理解してもらうための公開デモンストレーションフェーズが開始されている。

債券が完成すると、モバイルアプリで購入でき、国民はスマートフォンから投資できるが、現時点で正確なスケジュールは明らかにされていない。

ソラミツにとって、今回のローンチは、カンボジアとパプアニューギニアのCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)イニシアチブを含む、アジア太平洋地域でブロックチェーンベースの金融システムをこれまでに実装してきた同社の取り組みにおける新たなマイルストーンとなると期待されている。

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