仮想通貨取引所リキッド、テレグラムのトークン販売を中止
仮想通貨取引所リキッド(Liquid)は、テレグラムオープンネットワーク(TON)の遅延により独自通貨GRAMの販売を中止すると発表した。発表によると、世界初となる取引所でのトークン販売を予定していたが、米証券取引委員会(SEC)との未登録証券問題により、販売が中止されたという。
また投資家がリキッドにて、トークンセールへ参加するために預けていた資金はすべて、ユーザーに返還されたという。実際にリキッドを販売条件に、2019年11月30日までにTONメインネットが開始されなかった場合、資金を返還することを記載していた。
「LiquidでのGram Token Saleはキャンセルされ、Liquidがエスクローに以前保有していたすべての資金はGram Token Saleに参加したLiquidユーザーに返還されました。」
テレグラムとSECの未登録証券の問題は昨年11月、SECがテレグラムのトークンであるGRAMが「未登録証券にあたる」と公表。メインネットローンチを2019年10月31日に控えていたテレグラムは、身動きが取れない状況となった。
その後、テレグラム側はSECによる一時的な制限命令に対して、2019年10月16日に異議を申し立てる対応書類を提出したが、現在は、GRAMは、「購入または保有に基づいて利益を期待することはできない」と記載された文書を正式の公開。公式発表では言及されていないが、SECとの干渉による未登録証券問題でテレグラムは、当初の予定を大幅に変更することになりそうだ。