仮想通貨取引所バイナンス、韓国カカオ構想のブロックチェーン「Klaytn」に参加表明
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、韓国の有名チャットアプリ「カカオ」構想するブロックチェーン「クレイトン」の「Klaytn Governance Council(Klaytnガバナンス協会)」に参加を表明した。
カカオが率いるブロックチェーンプロジェクトとして開始したKlaytn Governance Councilは、日本のモバイルゲーム開発企業gumiや韓国大手LGエレクトロニクスなどをはじめとする25の企業・団体で構成され、以下のプロジェクトの促進に向けて協力するという。
- Klaytnネットワークのガバナンス
- ノード運用
- エコシステム拡大
また、カカオのブロックチェーン開発企業として「Ground X」が今年6月、クレイトンのメインネットをローンチ。dApp(分散型アプリケーション)プラットフォームとして世界各国の仮想通貨市場へ普及を目指している。バイナンスの公式発表によると、今回の韓国のKlaytnガバナンス協会への参加では、「ブロックチェーン、パートナー、および取引所間の緊密な協力につながる」と意欲的な姿勢をみせ、以下のように仮想通貨市場への影響を述べている。
「Ground XとそのパブリックブロックチェーンプロジェクトKlaytnは、業界の持続可能な成長を促進および刺激し、意味のあるユースケースをもたらすために、Binanceと相互ビジョンを共有しています。」
クレイトンは2019年、第1から第2ラウンドに分けられた資金調達(ICO)にて約3億ドルを調達しており、今年最も注目される仮想通貨プロジェクトの一つとなっている。また、4,400万人のユーザーを抱えるカカオトークへ、クレイトンのプラットフォームウォレットが組み込まれるという報道もあり、注目を集めている状況だ。
Klaytn(クレイトン)とは
韓国の大手インターネットサービス企業「Kakao」の系列企業「Ground X」が開発を手がける話題のブロックチェーンプラットフォーム「Klaytn」の Business Development LeaderであるYoung Kang氏は2019年9月28日、当メディアNEXTMONEY主催「NEXTMONEY TOKYO」にも登場したプロジェクトである。
Klaytnは、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーション(dApp)としてプロジェクトを展開し、誰でも簡単にプラットフォーム開発することができる仕組みを提供しており、プラットフォームを活用するユーザーは、dAppを簡単に開発できるのはもちろん、Klaytn(クレイトン)が提供するツールキットも提供。ネイティブトークンとして活用される「KLAY」に大きな注目が集まった。