3AC創設者がドバイ規制当局VARAから警告を受ける
3AC(Three Arrows Capital)創設者であるス・ズー(Su Zhu:朱溯)氏とカイル・デイビス(Kyle Davies)氏は、適切なライセンスなくOPNX(Open Exchange)と呼ばれる新しい仮想通貨取引所を宣伝および運営したとして、VARA(Dubai Virtual Assets Regulatory Authority:ドバイ仮想資産規制当局)から書面による懲戒処分を受けたことが分かった。
VARAは、国内のすべてのデジタル資産取引活動を規制する唯一の機関として設立された機関であり、OPNXは仮想通貨取引所の運営に必要なライセンスを取得できなかったと指摘されている。
再び脚光を浴びる3AC創設者
破綻した3ACの共同創設者であるス・ズー氏とデイビス氏は、新しい仮想通貨取引所OPNXを運営するための必要な現地ライセンスを無視した後、ドバイの規制当局から警告された。
VARAが共同創設者に発行した書面による懲戒は、OPNXへの2回の停止措置通知の後に行われている。2月27日にOPNXに送信された初回停止通知命令に続き、2023年3月10日に別の命令が送信。しかし、報道によるとOPNXが2023年4月4日に取引を開始させ、通知を遵守できなかったことが指摘されている。コンプライアンス違反の後、VARAは、プラットフォームのコンプライアンス違反の問題をユーザーに知らせるため、OPNXに関する「投資家および市場アラート」を発行したと報告された。それでもなお、VARAは報告書で、必要となる可能性のあるさらなる是正措置を評価するため、OPNXの活動を継続的に調査していることについても声明を出している。
OPNXのラムCEOは懲戒処分に対応
3ACの創設者であるス・ズー氏とOPNXのCEO(最高経営責任者)であるレスリー・ラム(Leslie Lamb)氏は、ドバイの規制当局による懲戒処分に対応した。
大手メディアブルームバーグによると、ラム氏は、ドバイやより広いUAE(アラブ首長国連邦)を対象としたマーケティングやプロモーションをしておらず、現在はVARAの調査に協力していると述べたと報告されている。また、同氏がワッツアップWhatsappのメッセージで、UAEの顧客がOPNXで口座を開設できたことは一度もないと主張している。