カナダの仮想通貨取引所、ステーブルコイン規則の遵守期限を再延長

カナダ証券監督機構がステーブルコイン規制遵守期限を再び延長へ

カナダの金融規制機関であるCSA(Canadian Securities Administrator:カナダ証券監督機構)は、ステーブルコイン規制の遵守期限を2024年12月31日に再延長した事がわかった。

日本語訳:
CSAは、価値参照型暗号資産に関する取引プラットフォームへの最新情報を提供します

当初のステーブルコイン規制遵守期限は、2024年4月30日であったが、その後10月31日に変更され、今回、再延長され、現在は新しい期限は12月31日となった。再延長の発表に際して当局は、「仮想通貨取引所にはステーブルコインの新しい規則と規制に従う時間がもっとある」と述べている。

2023年初頭、CSAはVRCA(価値参照型暗号資産)に対する制限は2023年2月に初めて導入。その後、単一の法定通貨に裏付けされていないステーブルコインは禁止された後、4月30日に規則を発動するまで、仮想通貨取引所がFBCA(単一法定通貨に裏付けられたステーブルコイン)を提供することが許可された。

技術的な問題がコンプライアンスの遅れにつながる

仮想通貨取引所は、当初の期限である4月30日の期限に間に合わせる上で技術的な問題を報告している。

CSAは10月31日に新しい日付を設定し、現在は期限をさらに12月31日に延期したうえで、懸念に対処するために他のメカニズムを検討できることを強調。CSAは、CTPや仮想通貨業界参加者と積極的に関わっているカナダ政府機関は、規則と規制を達成または適用するための他のアプローチを検討する用意があると主張。さらに、新期限までに実施されている限り、投資家を保護する代替案を受け入れると述べたうえで、CSAは次のように述べている。

2024年12月31日以降、登録されたCTP(仮想通貨取引プラットフォーム)またはPRU(事前登録契約)を提供したCTPは、登録および免除決定の条件に準拠したVRCA、またはPRUのみを提供できます。


仮想通貨取引所がカナダから離れる

多くの仮想通貨取引所がカナダ国民および居住者へのサービス提供を停止し、カナダを去ることを決めている。

この背景には、同国の定めた規制を満たすのが難しいためで、これまでにバイナンス(Binance)やOKX、クーコイン(KuCoin)、パクソス(Paxos)、バイビット(Bybit)などの取引所が営業を停止。一方で、クラーケン(Kraken)はカナダに留まっており、制限付きディーラーのステータスの取得意向を表明。さらに、ジェミニ(Jemini)は、昨年(2023)年4月、限定ディーラーになるための第一歩となるPRUを提出している。