ボリビアでビットコイン全面禁止解除後に取引量が急増
BCB(Banco Central de Bolivia:ボリビア中央銀行)のデータによると、同銀行が42カ月に及ぶ仮想通貨決済禁止を解除し、金融機関がデジタル資産で取引できるようになった直後から、仮想通貨取引量が急増した事がわかった。
同銀行がこれらの取引に銀行システムを使用することを全面的に禁止した後、過去3カ月で仮想通貨の取引量は平均で2倍になり、ステーブルコインが先頭に立ち、取引数も増加している。同銀行は、6月下旬にビットコイン(Bitcoin/BTC)禁止を解除して以降、同国における月間平均仮想資産取引が100%増加したと報告。7月から9月にかけて月間平均で1,560万ドル(約22億円)の仮想資産が取引されており、これは、2023年1月から2024年6月までの過去18カ月の平均より105%高い。過去3カ月間の取引額4,860万ドル(約69.4億円)は、過去6カ月の合計を上回り、その大部分はステーブルコイン取引であると、BCBは2024年9月26日(木曜日)付けの報告書で明らかにした。
ボリビアでの仮想通貨利用への道を切り開くBCB
同銀行は、各トークンに関する詳細な数字は明らかにしていないものの、これらの取引のほとんどが米ドルの価値に連動するステーブルコインに関係しており、この3カ月間に記録された取引平均数が155,300件から374,500件、141%増加したことも併せて報告された。
議論された期間の取引は1,123,000件に達し、2024年1月から2024年6月までに登録された932,000件を上回った。また、同銀行は、デジタル資産の売買にデジタル手段を利用する割合が40%増加を記録しており、同銀行のエドウィン・ロハス・ウロ(Edwin Rojas Ulo)総裁は、仮想通貨採用を増やすための道筋を作る同銀行の取り組みを強調し、次のように述べている。
BCBはボリビアで仮想通貨利用への道を切り開いている。わが国は、アクセス可能なデジタル手段をより多く利用することで、経済の未来に向けて大きな一歩を踏み出している。規制が施行されて以来、国民は海外との送金や電子商取引の支払いなどを処理する代替手段を手に入れました。ボリビア人にとってステーブルコインがドルの代用通貨として重要であることを強調し、ステーブルコインを使うことは北米の通貨で取引しているのと同じだが、やっているのはこれらのデジタル資産を使った取引だ。
同総裁は、この統合によってボリビアの企業が国際商取引に参加しやすくなることを期待。さらに、禁止解除以後、同銀行は仮想資産を経済金融教育プログラムに取り入れ、全国で33回のワークショップを開催し、3,000人以上が参加している事を明らかにした。