Bybit（バイビット）は上海と深センの中国オフィスを閉鎖か、スタッフに転勤を提案

Bybitが中国オフィスの閉鎖へ

世界第2位の仮想通貨取引所であるBybit（バイビット）は、上海と深センのオフィスを閉鎖する予定で、従業員には戦略的なシフトを反映し、マレーシアとドバイへの移転（転勤）が提案されている事がわかった。

Exclusive: After opening registration for Chinese users, Bybit is initiating a relocation of Chinese employees to Malaysia and Dubai, and is considering closing offices in Shanghai and Shenzhen. Employees who are unwilling to leave may be laid off and compensated. The Bybit team… https://t.co/31HRw2nzcA

— Wu Blockchain (@WuBlockchain) June 10, 2024

Bybitは、上海と深センのオフィスを閉鎖する意向を発表。Bybitの戦略的なシフトには、規制上の課題がある中で海外の中国人ユーザーにサービスを提供することを目的とした、中国でのオフィス閉鎖とスタッフの移転が含まれているという。今回の決定は、国際的なプレゼンスを強化し、中国の厳格な仮想通貨取引禁止を乗り越えるための同社の継続的な取り組みと一致している。

今回の新たな方針により、従業員にはマレーシアまたはドバイへの移転が提案されており、新天地は、仮想通貨取引に有利な規制環境があるために選ばれたとみられている。移転を選択しない従業員は解雇される可能性があるものの、退職金などの補償は提供される予定で、今変更は、Bybitのグローバルな足跡を強化し、規制環境に適応することを目的としている。

規制圧力の中でのグローバル展開

仮想通貨業界は世界中の規制当局から厳しい監視下に置かれており、Bybitも例外ではなく、今回の再編成は良いタイミングと言える。

同社は最近、政府による仮想通貨活動の取り締まりを受けて、中国本土のユーザーをブロックしており、海外の中国人ユーザーにサービスを提供することで規制要件を遵守しながら戦略的にユーザーの拡大を目指している。中国系移民に対応するための Bybit の再編は、サービスのアクセシビリティーと市場浸透を高めるための計算された動きで、今戦略は、規制枠組みの遵守に役立つだけでなく、成長する国際投資家の市場にも参入すること意味している。

Bybitによるコンプライアンスへの取り組み

コンプライアンスと規制遵守は、常にBybitの業務戦略の中核をなしており、中国オフィス閉鎖の可能性は、現在の規制と経済状況を考えると、成長の野望にもっと資する国際市場への転換を浮き彫りにしている。

同取引所がコンプライアンスと国際市場への戦略的拡大に重点を置いていることは、同社の適応力と前向きなアプローチを示しており、上海と深センのオフィスの閉鎖とスタッフの移転は、堅調な成長を維持しながら複雑な規制環境を乗り切るという同社の取り組みを強調しているとみられる。