新たなビットコインファームが誕生|ウィンクルボス、ポリチェーンが支援

新たなビットコインファームが誕生|ウィンクルボス、ポリチェーンが支援

テキサス州デンバーに拠点を構えているCrusoe Energy Systemsが、新たにビットコインのマイニングファームを建設を予定している。Crusoe Energy SystemsのCEOであるChase Lochmiller氏のブルームバーグのインタビューから明らかとなった。また、この建設プロジェクトのために、第2ラウンドで7,000万ドルを資金調達したことも判明している。

7,000万ドルの内訳は、株式発行で3,000万ドル、プロジェクト用の資金調達で4,000万ドルとなっている。第2ラウンドに参加したのは、ファウンダーズファンド、ウィンクルボスキャピタル、ポリチェーンキャピタルなどで、ベインキャピタルベンチャーズとKCKグループが主導した。プロジェクト用の資金調達に関しては、ニューヨークに拠点を構えているUpper90が主導している。ウィンクルボスキャピタルに関しては、5月のCrusoe Energy Systemsのシードラウンドにも参加しているため、今回で2回目の出資となる。

ガスフレアを活用したビットコインマイニング

Crusoe Energy Systemsは、ガスフレアを活用したビットコインマイニングを目指している。ガスフレアはエネルギー会社が遊離天然ガスの処分を行う際に発生する炎のことであり、二酸化炭素の排出から地球温暖化を促進すると考えられている環境問題の1つ。近年では問題意識の高まりから、各事業者も再利用へ向けた取り組みを積極的に行っている。

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2019.12.07

Crusoe Energy Systemsが世界銀行の「Global Gas Flaring Reduction Partnership」を基にした発表によれば、米国内だけでも約497億立方フィートのガスフレアが発生しているとのこと。これは、約1,000万世帯の電力供給に相当するエネルギーを持っている。Lochmiller氏はマイニングファームで1日あたり約1,000万立方フィートのガスを利用すると述べており、環境に悪影響を与えるとして問題視されているガスフレアを使い、マイニングエネルギーの再利用へ結びつけようとしている。また、プロジェクトの資金調達を主導したUpper90の最高投資責任者であるAlex Urdea氏の報告書によれば、2020年の前半までに最大で40のシステムを稼働させる見込みとなっている。

ここ最近では、中国発のマイニング企業Bitmainもテキサス州にマイニングファームの開設を発表している。覇権を握るのがどちらの企業になるのか、今後の展開からも目が離せない。