中国マイニング企業Ebang、米国IPOを申請
中国の仮想通貨マイニング企業Ebangは、アメリカで新規株式公開(IPO)を申請している。同社は以前香港でもIPOを申請したが実現していない。
Ebangはマイニングハードウェア市場の9.8%を占有しており、ビットメイン、カナンに続く世界第3位のメーカーである。
LinkVCのブロックチェーンキャピタルパートナーZhang Li氏は、EbangはアメリカでIPOを申請しておりナスダックにも上場する予定だと話している。しかし中国の仮想通貨メディア「8BTC」が調査したところ、Ebangはそれについてコメントすることを拒否した。
Ebangは2018年に香港証券取引所にIPOを申請した。同社は、当時1年間に1億4,200万ドル以上を生み出し、僅か3年で収益が30倍以上に増加したと主張していたが、2018年は仮想通貨価格の低迷により市場全体が大きな困難にみまわれていた。
そのため、香港証券取引所は仮想通貨の価格変動性が高く、関連株式に関しても同様の値動きを引き起こすのではという懸念からマイニング産業の株式上場を渋っていた。結果マイニング大手3社は香港でのIPO申請を希望していたがすべて失敗に終わっている。
Canaan(カナン)は米国IPOで9,000万ドルを調達済み
Ebangは、マイニング市場のカナンやビットメインを追いかける形でアメリカのIPOを申請している。カナンは11月にナスダックのIPOを実施しており、ブルームバーグは1,000万株の売却で9,000万ドル以上をカナンが調達したことを報じている。
ビットメインもまたアメリカのIPO申請を行なっている。SECの審査は通常1~2ヶ月程時間が必要になるが、ブルームバーグのレポートによると3~5億ドルの調達額になるのではないかと予測されている。
カナンが実際に資金調達を実施できたことから、香港と比較してアメリカは新たな産業を受け入れられやいということが分かる。