フランス民間テレビ、ビットコインCMを放送
フランスの民間テレビ局であるTF1にて、ビットコインのCMが放送されている。TF1は元々は公共放送局であり、フランス国営放送の最初のテレビチャンネルとして開局された。放送されているテレビCMはケプラーク社のもの。ケプラーク社はフランス国内にて5,200店舗を構えており、先日ビットコインの購入サービスをスタートしたばかりだ。
CM時間は約18秒間となっている。ツイッターユーザーのtouns(@pasdinspirate)氏は、このテレビCMを撮影した動画をツイッターに投稿した。TF1においてすでに複数回放送が行われているようだ。
ケプラーク社のビットコイン購入の仕組み
ケプラーク社のビットコイン購入の仕組みはシンプルだ。ユーザーはケプラーク社が運営するタバコ販売店やコンビニエンスストアでバウチャー(利用券)を購入する。その後、自身のモバイルウォレット内でバウチャーをビットコインに交換することが可能だ。バウチャーは50、100、および250ユーロ単位で利用することができ、別途約5.5%の処理手数料が発生する。ケプラーク社は宝くじを購入するのと同じくらい、ビットコインを購入することが手軽で身近になることを目指している。
勢いを増すフランスの仮想通貨業界
フランスの仮想通貨の勢いは増している。ケプラーク社がサービスを発表したのはわずか2ヶ月前だが、このCMはフランスの全国のテレビで放送されている。3ヶ月前には、East2PlayPaymentとEasyWalletがGlobal POSとの提携を発表した。この提携によって、2020年第1四半期末を目処に、フランス国内の25,000以上の場所でビットコイン決済ができるようになる。
これは、フットロッカー、デカスロン、コンフォラマ、セフォラ、インタースポーツなどの有名ブランド、約30のフランチャイズを含んでいる。加えて、こうした店舗や企業は、自社の管理システムに何ら変更が起きない。決済で利用されたビットコインは、自動的にバックエンドでユーロへと変換されるとのこと。導入が手軽であれば、さらなるビットコイン決済普及が進みそうだ。フランスがヨーロッパにおける、「ブロックチェーン・ハブ」となる日も近いのかもしれない。