東海東京、「STO取引所」運営企業へ5億超を投資
日本の金融サービスプロバイダーである東海東京フィナンシャルホールディングスは、デジタルセキュリティ取引プラットフォームであるiSTOX市場を運営するICHX Techに5億円を投資したことが明らかになった。今回、東海東京が5億円を投資することにより、4.8%の株式を取得すると見られており、株式取得日は2020年2月初旬を予定しているとのことである。
同社は出資により、日本の証券発行体や投資家をICHX社のSTO取引所、共に先進的なサービスの提供を検討しており、日経新聞によると、国内でのデジタル証券取引システムの開設の噂もあるようだ。
ICHX社はシンガポールにてSTO取引所である「iSTOX」を運営している企業で、iSTOXは2020年2月にはシンガポール金融当局(MAS)から公認運営業者として、ライセンスの取得を予定している取引所である。同社は、9月にタイの投資銀行であるPhatra Financial GroupからのシリーズA資金調達に成功しており、2019年の第4四半期に最初のデジタルセキュリティの発行を開始することを発表した。
また、ICHX社はアジア市場をメインターゲットにビジネスを展開していく予定であり、政府から公認を受けたSTO取引所としてはアジア初になるとのこと。ブロックチェーンを活用したST取引について、24時間365日マーケットにアクセス可能なことやコストの大幅な削減、さらには証券取引の決済の短縮化など、投資家にとって大きなメリットがあると考えているようだ。
STOについては2019年5月に参院本会議で可決した金融商品取引法の改正案の中で、ICOやSTOは規制対象に含まれており、取り扱い基準が厳しくなるとみられている。
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