三菱UFJ信託銀行がステーブルコインを発行し、決済プロセスを加速化へ

三菱UFJ信託銀行がステーブルコイン発行を検討か

東京を拠点とする三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区丸の内、長島巌代表取締役社長)は、ブロックチェーンテクノロジーに飛び込み、ステーブルコインをローンチすることで、金融サービスを改善したいと考えていることが分かった。

金融サービス企業の三菱UFJ信託銀行は、取引にブロックチェーン技術を利用し、支払いに仮想通貨を利用することで、取引システムを強化したいと考えており、最終的に日本円に紐づけされたステーブルコインを作成すると最新レポートの中で主張している。

三菱UFJ信託銀行によるステーブルコイン

三菱UFJ信託銀行は、独自のデジタル資産を発行することで仮想通貨市場への参入を計画している。

独自デジタル通貨は、日本円に固定された一種のステーブルコインになり、機関がその支払いプロセスを後押しし、証券取引を即座に決済することを可能にすると考えられている。現在、このような金銭的手続きには数日かかり、日本では年間数千万ドルの費用を必要とするため、ステーブルコインを使用することでこれらのコストを削減できると期待している。さらに、このイニシアチブは、証券取引におけるブロックチェーン技術の採用を推進する必要があり、同銀行は、大和証券およびSBIホールディングスとの提携により促進してきた。

世界で最も発展した経済国の1国である日本は、仮想通貨業界の主要なプレーヤーと言える。同時に、日本では資産クラスへの関心が高まっていおり、2021年には、デジタル取引は2020年より50%以上増加し、103兆円を超えている。しかし、三菱UFJ信託銀行によるステーブルコイン発行プロジェクトは、立ち上げ前に規制上の反発を受ける可能性がある。その背景には、2020年に金融庁によって仮想通貨規制を監視する部門が設立され、2022年中にはCBDC発行トライアルは2022年中に開始される予定となっている。