コインチェック社、ステラ財団が実施した仮想通貨XLMバーンの関係性を否定
国内の大手仮想通貨取引所コインチェックは先日、同プラットフォーム上に上場した直後、ステラ開発財団いよってバーン(焼却)された仮想通貨XLM(ステラ)について、同財団・運営との関係性を真っ向から否定した。ステラ財団との関係性については、コインチェックの公式Twitterにて報告された。
【XLMのトークンバーンに関して】
11月4日にStellar Development Foundationが発表したXLMのトークンバーンと当社におけるXLMの取扱い開始との関連について、さまざまな臆測がなされておりますが、本件について当社が事前に把握していた事実はなく、一切関連はございません。— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) November 8, 2019
また、報告された内容には、「仮想通貨XLMの取り扱い(上場)との関係性はなく、事前に事実を把握していなかった。」と説明されたが、今後、どのような対応をするのかまでは明らかにされなかった。さらに、コインチェックは今回のツイートに付け加え、「XLMの取扱いに関して、情報が漏洩している」と指摘を受けているようであり、その噂に対しても以下のように回答している。
「また、XLMの取扱いに関して、当社から情報が漏洩しているとのご指摘をいただき、社内でも検証を行っておりましたが、現時点でそのような事実は確認できておりません。 」
ステラ財団に向けられる疑惑の視線
仮想通貨取引所コインチェックは今月1日、仮想通貨Stellar Lumens(ステラ / XLM)を同取引所へ上場することを発表。発表直後の仮想通貨XLMの価格は「7.40円」を記録。価格変動についても、わずか数分で7%近い上昇率を記録した。しかしその直後、ステラ財団(SDF)はメキシコで行われた「Stellar Meridian」にて、供給量の50%以上に相当する550億XLMをバーンしたことを発表。コインチェック社は、ステラ財団と関係を持っているのかと疑惑を持たれていた。
実際にコインチェック社とは関係はないが、Litecoin Foundation(ライトコイン財団)の創立者であるチャーリー・リー氏は、ステラ財団の現存する全ての仮想通貨XLMの50%をバーンしたことに疑問を抱いており、「バーンされた500億枚のXLMは、本来コミュニティに配布されるはずでした。 しかしステラ財団は、コミュニティの議論なしで実行し、SDFが保有するXLMの割合を全体の16%から24%に増やしたことを意味します。 」とコメント。ステラ財団の中央集権化を指摘している。