ロシア政府は2021年から、仮想通貨を押収できる法律を施行

ロシア政府は2021年から、仮想通貨を押収できる法律を施行

ロシアは、現在では不可能な政府によるビットコイン(BTC )の没収を可能にする法律を制定することを計画していることを現地の金融ニュースRBCが11月7日に明らかにした。ロシア内務省は、さまざまな国家機関と協力して計画を策定しており、2021年に法律が成立する可能性があるとのことである。

また、ロシア政府は法律の制定にあたり、ビットコインを名指しせずにデジタル資産の押収に関する法律としているが、主な狙いは仮想通貨の押収のようだ。ロシア議会の委員長であるニキータ・クリコフを次のように述べている。

「仮想資産を使用した犯罪の絶え間ない成長、およびこの種の犯罪に直面した消費者保護の欠如は、当然、仮想資産交換の法的規制と制御のメカニズムを開発する必要性を示しています。」

しかし、他の国の試みと同様に、当局が投資家の保有するデジタル資産にどのようにしてアクセスするのかということには疑問が残されているようだ。

これによる投資家への影響とは

例えば、投資家が秘密鍵を保持している場合、その資産にアクセスするのは仮想通貨のシステム上困難を極めることになる。したがって、今回の計画は、ビットコインなどの分散型仮想通貨がどのように機能するかについての潜在的な政府の理解不足を物語っているとの指摘もある。

また、インドで仮想通貨を禁止しようとする動きがあるが、こちらも同時に困難を極めており、各国はデジタル資産についての対応に手を焼いている状態だ。それだけでなく、実際に仮想通貨の押収が完了した場合に、その通貨をどのように安定したレートで法定通貨に変換するのかといったことや政府のウォレットの必要性などまだまだ検討すべき点はたくさんあるだろう。

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