アフガニスタンの警察が16カ所の仮想通貨取引所を閉鎖
アフガニスタンの現地メディアによると、治安部隊は、アフガニスタンの西部ヘラート州全体で合計16カ所の仮想通貨取引所を閉鎖し、その従業員を逮捕したことが明らかになった。
アフガニスタンではデジタル資産の使用は違法とみなされており、警察は地元の仮想通貨ビジネスやショップを停止し、国民から仮想通貨を完全に遮断しているとのこと。実際、2021年6月28日のブルームバーグの報道によると、アフガニスタンの中央銀行はオンライン外国為替取引は違法かつ詐欺的であり、イスラム法にはそれを承認する指示はないとの見解を示している。ヘラート警察の反犯罪ユニット長のサイード・シャー・サーダット(Sayed Shah Sa’adat)氏は次のように語っている。
アフガニスタン中央銀行は、デジタル通貨取引は多くの問題を引き起こし、人々を詐欺していると認識しています。したがって、彼らは閉鎖されるべきであることが書簡に記載されています。われわれは行動し、ビジネスに関与しているすべての仮想通貨取引所を閉鎖するつもりです。
新しい物である仮想通貨には政府による監視を
アフガニスタンの現地メディアによると、仮想通貨はまだ人々にとって新しいものであるため、そのプロセスは政府によって監視されるべきであり、それにより詐欺がなく、人々はより良い投資ができると報じている。
仮想通貨は2021年5月、タリバンがアフガニスタンを支配するなか、国家経済が困難に陥った際にアフガニスタンで大流行したとのこと。しかし、地域における仮想通貨の関心が高まったものの、米国の制裁によってアフガニスタンの人々が仮想通貨を購入することは困難であり、タリバンがアフガニスタンを支配し、経済はボロボロになっていたとのこと。パニック状態のアフガニスタン人が生き延びるための材料として登場したのが仮想通貨であり、アフガニスタンの60%以上の親が、子供が学校で仮想通貨を学ぶことを望んでいるとのこと。
一方で、ブロックチェーン調査会社Chainalysisによる2021年のGlobal Crypto Adoption Indexレポート(仮想通貨グローバル採用指標レポート)によると、仮想通貨への関心の高まりは、タリバンが支配する直前にデジタル通貨を急速に採用し、上位20カ国にアフガニスタンを押し上げている。同様に、googleのデータに関しても、ビットコイン(Bitcoin/BTC)と仮想通貨の検索数の増加を記録しており、アフガニスタンにとって仮想通貨はより身近で関心の高いものになっている。