バイナンス支援のHDACとCertiKが業務提携|ブロックチェーンでIoTデバイスを追跡
スマートコントラクトとブロックチェーンエコシステム向けの検証テクノロジーを提供する監査会社のCertiKとIoT向けのアルトコインとして知られるヒュンダコイン(Hyundai/HDAC)が協力し、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスをブロックチェーンに組み込むことが分かった。
HDACブロックチェーンプラットフォームは、ブロックチェーンネットワークを利用し、より正しく、より安全な認証ができ、シームレスマッピング、マシン間だけのマンツーマントランザクションをIoTデバイスと組み合わせることで超低コストなトランザクションを可能にするプラットフォームだ。
一方のCertiKのブロックチェーンエンジニアのチームは、HDACと緊密に協力し、近い将来リリース予定のコードベースの設計と実装を監査したことを、共同で先週金曜日にCoinDeskに語っている。
HDACは以前、コードベースを監査するためにCertiKを利用。セキュリティ会社はHDACのブロックチェーンソリューションを構築する計画を知っていたとCertiKの広報担当者は述べている。これにより、同社は正式なパートナーシップを模索している。コードベースは、ソフトウエアシステムの構築に使用されるソースコードのコレクションであり、一般的なリポジトリ(収納庫)として機能するという。
HDACの将来計画のため、セキュリティへのHDACの焦点に対する公的な約束と、HDACのような大規模なエンタープライズレベルのソリューションをサポートするCertiKの能力の象徴として、正式に互いに提携することは理にかなっていると判断したとCertiKのマーケティングマネージャーのコニー・ンゴ(Connie Ngo)氏がCoinDeskにメールで述べている。
CertiKの共同創設者であるCertiKの顾 荣輝(Ronghui Gu)氏は、正式なパートナーシップに加え、HDACの諮問(しもん)委員会にも参加予定だ。
一方のHdac Technology AG社は、スイス・ツーク州にある暗号化対応地域に本社を置き、現代(ヒュンダイ)のBS&C Dae Sun ChungCEOによって設立された企業だ。ヒュンダイBS&Cは独立系のITおよび建設会社で、自動車会社のヒュンダイモーターズと法的関連はない。
Binance Lab は2018年、CertiKに対し、投資額は明かさなかったものの、数百万ドル規模での投資をしたことでも知られており、2019年にBinanceはCertiKとの提携を発表している。HDACは、ブロックチェーンのスタートアップであるCasperLabs社と戦略的パートナーシップを締結し、昨年6月にコンセンサスメカニズムとHDACとCasperLabsブロックチェーン間のシームレスな統合を共同で研究開発している。