Avantiの仮想通貨銀行、正式に銀行憲章&事業計画の承認取得
ワイオミング州銀行委員会は、全会一致の8対0の投票の結果により、Avanti Bank&Trustに銀行憲章を付与した。この憲章によりAvantiは、承認された事業計画において国立銀行と同じ権限を持つことになり、デジタル通貨の保管を含む特定の銀行サービスを提供することが可能になる。
AVANTI IS OFFICIALLY A BANK! Our charter & business plan were approved 8-0 today, incl. #Avit (a tokenized US dollar, which we announced we’ll issue initially on #Liquid (#Bitcoin sidechain) & #Ethereum. Open for commercial customers early Q1. More here:https://t.co/CgNazN08zV
— Avanti Bank & Trust (@AvantiBT) October 28, 2020
Avantiは来年から、商業口座の開設を開始する予定を明らかにしており、リキッド、ビットコインサイドチェーンおよび、イーサリアムでトークン化された米ドルを発行すると発表した。
また、承認された事業計画には、「Avit」と呼ばれるトークン化された米ドル、APIベースのオンラインバンキングサービス、投資顧問法に基づく資格のあるカストディアンとしての仮想通貨の保管サービス、およびデジタル通貨のプライムサービスが含まれているとのことだ。
米国発の仮想通貨銀行が、念願の憲章を獲得
Avantiは米国で初となる仮想通貨銀行であり、米ドル決済システムと仮想通貨の管理者との間に準拠したブリッジを構築することを目的としており、長年憲章の取得を目指していた。
元モルガン・スタンレーのマネージングディレクターであり、Avantiの創設者兼最高経営責任者であるCaitlinLong氏は、Avantiの銀行憲章の付与について次のように述べている。
現在Avantiは、仮想通貨と米ドルの間の取引の最終的かつ同時の決済を提供できる唯一のタイプの米国の金融機関であり、ワイオミングの特別目的預金取扱機関であるため、Avantiは今日の市場には存在しない製品やサービスを提供していく予定です。
長年の間Avantiは、この瞬間に向けて取り組みを行なっており、2019年の初めにCaitlinLong氏はアメリカ西部でブロックチェーン企業を繁栄させるための立法案の作成とロビー活動で主要な役割を果たしてきた。その一方で、米仮想通貨取引所クラーケンも同じくワイオミング州で、「Kraken Financial」という仮想通貨銀行を設立しており、競合する両銀行は2021年初頭に営業を開始する予定となっている。
記事参照:Fxstreet