「トランプ氏の発言によって、ビットコインは年末までに最大40,000ドルになる可能性がある」=Tom Lee

「トランプ氏の発言によって、ビットコインは年末までに最大40,000ドルになる可能性がある」=Tom Lee

2019年7月12日、Yahoo Financeがネット公開しているビジネスニュース「YFi PM」にて、Fundstrat Global Advisors調査責任者Tom Lee氏が「トランプ氏の仮想通貨(主にLibra)への攻撃的な発言によって、年末までにビットコインが最大40,000ドルまで上昇する可能性がある」と述べた

トランプ大統領が仮想通貨を批判|「ビットコインや仮想通貨“Libra”のファンではない。」

2019.07.12

ビットコイン支持者(業界関係者)はトランプ氏がパウエル氏の批判に賛同したり、Libraを批判することに対して歓迎ムードになっている。注目されているのは重要性が高まっているからで、取るに足らないものならば無視すれば良いだけだ。それができないのは、ビットコインやLibraが、ドルや伝統的な銀行を脅かす存在と認めているも同じになる。

なぜビットコインの価格が上昇?

暴言とも呼べる過激な発言が売りのトランプ氏は1年半後に2期目の大統領選を迎えるが、同じ時期の他の大統領との支持率を比較すると「クリントン氏51%・ブッシュ氏66%・オバマ氏50%・トランプ氏40%」と、圧倒的に低いことがわかる。

それでいてトランプ氏の発言に影響力があるのは、彼自身が倒産や破産を何度繰り返しても、数億ドルもの負債を抱え込もうとも、口先だけではない「成功者」としての実績があるからだ。トランプ氏が「恐ろしくポジティブ」な人間でなければ、到底大統領にまで上り詰めることはできなかった。凡人が同じ状況に置かれたら絶望するしかない。

あまりに非常識すぎるポジティブさゆえに、ネガティブ発言ですらビットコインの価格上昇に一役買ってしまったのだろう。その結果、ほんの2日前に起きた「パウエル氏のネガティブ発言でビットコイン暴落」を食い止める結果となった。

フェイスブックの仮想通貨リブラに対して「深刻な懸念」と発言=米FRB議長

2019.07.11

なぜ40,000ドルと強気?

リー氏はインタビューにて「第4四半期までにビットコインが2万ドル~4万ドルにまで上昇する可能性がある。そこまで上昇するには(今年の最高値でありレジスタンスライン)13,400ドルを上回る必要がある」と語っている。だがこれは特に目立った発言ではない。一度トレンドが発生すれば転換には時間がかかる。長期的なトレンドならなおさらだ。だからこそ多くのアナリストたちは「ビットコインは年末までに◯◯ドルまで上昇する」と強気発言をする。

注目すべき点は、リー氏が勤めるFundstrat社が、将来的にビットコインは1BTC=1,000万ドル(約10.8億円)になると予想していることだ。今は途方もない額だが、ビットコインホルダーにとっては絶対に無視できない数字だろう。