バイナンス、準備に2年を要したスポット取引システムをアップグレード
大手仮想通貨取引所バイナンスは28日、準備に2年間を要した最大のアップグレードを完了させたことを同社CEOであるCZ氏が明らかにした。今回のアップグレードではマッチングエンジンに新しいプログラミング言語を使用し、これまでのコードを全て書き換えるという大掛かりなものであったとのことで、理論上はこれまでよりも10倍早い作業が可能になっている。
This is the largest upgrade to date. We switched the matching engine to a new programming language (and re-wrote all code from scratch, as required). That’s as big an upgrade as you can get. 2 years in the making, all for faster performance. Readying for the next wave… #BUIDL
— CZ Binance 🔶🔶🔶 (@cz_binance) June 28, 2020
CZ氏は、「これは、これまでで最大のアップグレードです。マッチングエンジンを新しいプログラミング言語に切り替えました(必要に応じて、すべてのコードをゼロから書き直しました)。それはあなたが得ることができるのと同じくらい大きなアップグレードです。 この2年間の準備で、すべてがより高速なパフォーマンスを実現しています。」とツイートしている。
以前からバイナンスでは、多くのトレーダーがバイナンスをパフォーマンスの低下とシステムの多くの不具合を批判しており、新しい通貨の取引ペアと先物契約を追加する前にバグを修正する必要があると主張していた。また、CZ氏は今回のアップデートでこれまでよりも約100倍ほどのボリュームを取り扱うことができるようになったと説明しており、それに伴いボトルネックとなる周辺システムの修正が必要になるかもしれないと述べている。
バイナンスは最近、Webサイトの言語選択欄で日本語が選択できるようになったことが報じられており、再び取引所が日本語に対応したとのことだ。バイナンスは過去に日本語に対応していたが、資金決済法に基づく交換業登録を行わないで日本向けに無許可で営業を行っていたとして、金融庁から指摘され日本語サービスを停止していた。
これを受けて、バイナンスは今年1月に日本居住者向けのサービス提供を段階的に終了すると発表し、Zホールディングス株式会社傘下のTaoTaoと日本市場への戦略的提携として交渉を始めることを発表している。