コインチェック上場の仮想通貨XLM(ステラ)、全供給量の50%を焼却
2019年11月4日、Stellar Development Foundation(SDF)はメキシコで行われた「Stellar Meridian」にて、供給量の50%以上に相当する550億XLMをバーンしたことを発表した。高騰する直前の価格で計算すると約4,154億円。ステラ(Stellar Lumens)は今月12日からコインチェックにて取り扱い予定となっている。インフレプログラムの中止により、バイナンスはステラのステーキングサポート廃止を公式サイトにて発表している。
ステラはバーンされるまで、200億XLMが流通・170億XLMがSDFの運営資金・680億XLMはSDFが管理する無料配布用(インフレプログラム用)で、総額1,050億XLM存在していた。
バーンの理由
SDFはかねてより、市場に流通している200億XLMを除いて、SDFの保有していた約850億XLMがネットワークのニーズにそぐわないと考えていた。当初はインフレプログラムによってステラが発展・成長するだろうと考えて行われていた。
しかし発行から数年経ち、ステラのアカウントは十分に増加し、ネットワークもコミュニティも成長し、もうインフレさせる必要はないとSDFは考え始めた。実際ステラを無料配布しても、その効果は低下していたからだ。
大量バーンまでの経過
2018年10月よりSDFはステラのインフレ機能の排除を検討。そして発行から5年以上経った2019年10月1日、SDFは毎年1%ほど増加するインフレプログラムの無効化を提案。同日29日、ステラのブロックチェーンは「Stellar Protocol Version 12」へとアップグレードし、インフレプログラムを終了させた。
これにより、ネットワーク開始時より行っていた「Stellar’s World Giveaway Program(エアドロップ)」と「Partner Giveaway Program」が終了。これらプログラムのために用意されていた680億XLMのうち550億XLMが、「Stellar Meridian」の直前にバーンされることになった。SDFの元に残った300億XLMは今後のミッションにより良く一致するとしている。
無料配布用として残った130億XLMの使い道だが、今後は60億XLMが割り当てられる。20億XLMはマーケティングやPR活動などに。40億XLMはステラが構築したアプリやサービス内でユーザー獲得のために使用されるが、エアドロップや入金手数料相殺などにも当てられるという。
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