仮想通貨市場は下落|BNBトークンは「約18%」上昇、リップル(XRP)はファンダメンタルで持ちこたえるか?
仮想通貨市場は6日、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要通貨を始めとした仮想通貨全体が下落トレンドへと突入している。
ビットコイン(BTC)に関しては本日、3469ドル(約38万円)から3414ドル(約37万円)のマイナス、下落率は約1.5%のマイナスを見せた。またビットコイン以外の仮想通貨を見てみるとイーサリアム(ETH)に関しては3.9%の下落。dAppsのアクティブユーザーの上昇が見られるEOS(イオス)に関しても2.8%の下落が記録されている。
17.2%の上昇率を見せたBNBトークン
それに対して上昇を見せているのが、世界トップの取引量を誇る仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の独自トークンである「BNB(バイナンストークン)」である。BNBトークンはこの市場の中で17.2%の上昇率を記録している。
この上昇に関しては取引所バイナンスが手がけるトークン販売のプラットフォーム「Binance Launch PAD(トークンローンチパッド)」であろう。このローンチパッドは今月3日、仮想通貨BitTorrent(ビットトレント)をわずか約14分間で23.76億BTT(約700万ドル)で完売させている。
このローンチパッドの成功でバイナンスに対する市場からの期待感からBNBが上昇したようだ。
依然として大暴落しないリップル(XRP)
BNBトークンは急激な上昇率を見せていることはわかるが、仮想通貨リップル(XRP)が依然として大きな下落率を記録していない。
冒頭でも説明したようにイーサリアム(ETH)は3.9%の下落。EOS(イオス)に関しても2.8%下落、そのほかの仮想通貨の下落率に関してはBCHは4.5%、LTCは4.3%を記録している。
そしてリップルについては2.4%の下落を見せているものの、依然として仮想通貨の時価総額2位に位置している。
これらの要因として仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)が4日、仮想通貨先物取引のプラットフォームを提供するCrypto Facilities(クリプト・ファシリティーズ)を買収したことを発表した。またこの買収に関する発表のあとにビットコインをはじめとするETH、LTC、BCH、XRPの仮想通貨先物取引を開始することが発表された。
さらに米経済紙フォーブスは4日、2019年のフィンテック(金融)企業50社をまとめたリスト「Fintech50」を発表。「仮想通貨・ブロックチェーン企業」のカテゴリーにおいて5年連続でリップル社がランクインした。
これらのリップル(XRP)に関するファンダメンタルは価格と直結することが多く、今後も注目が必要かもしれない。