上場発表時と相違|仮想通貨取引所バイナンス、Blockstackから25万ドルの“長期手数料”を受け取り

上場発表時と相違|仮想通貨取引所バイナンス、Blockstackから25万ドルの“長期手数料”を受け取り

アメリカ証券取引委員会(SEC)は仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は、Blockstack(STX)をリスティングし、25万ドルの「長期手数料」を受け取ったことを明らかにした。バイナンスは、1STX=0.3ドルのトークン評価で833,333STX受け取っており、10月25日からSTX/BTC、STX/USDTの取引ペアをリストしている。

Blockstackによると、継続的にリスティングされている場合契約日から起算して1年毎に833,333STXを3回追加で支払うことになっているそうだ。また、バイナンスに対してマーケティングサービス費用として10万ドルの支払いも行うとのこと。しかし、バイナンスが発表した公式アナウンスでは、Blockstackが提供する仮想通貨STXの上場手数料は「0BNB(無料)」と発表されており、多くのユーザーが認識している内容とは大きく異なっているのだ。

Binanceの公式アナウンスメントでは、リスティング手数料0と記載

一方Binanceの公式アナウンスをみると、STXのリスティング手数料は0BNBであると記載があり、SECが開示した情報との間に矛盾が生じているように見える。これに対しBinanceのスポークスマンは、Binanceが受け取った25万ドルは上場のための手数料ではなく、Blockstackからのアイディアであるマーケティング手数料であると語っている。

Blockstack CEOのMuneeb Ali氏は、「Blockstackが支払った”長期手数料”とはBinanceが長期にわたって、リスティングすることを推奨することにより、Blockstackのエコシステムを注意深く観察してくれることになり、Blockstackが想定する長期的な視点と上手く調和している」と語っている。また、追加の10万ドルは、共同のマーケティングキャンペーンのための費用で、近い将来に開始する予定だ。

しかし、一部の取引所関係者からは追加のマーケティング手数料はある種の上場手数料にあたるのでは?と疑問視する声も上がっている。Binanceは1年前に、現金化した上場手数料を全て慈善団体に寄付することをアナウンスしている。そのためBinanceは上場手数料に変わる新たな価値尺度を設定する必要があったのではないかと推測する者もいる。