バイナンス先物の日次取引量、テザー建て7億ドルと過去最高記録を更新
イタリアのマルタ諸島を拠点に置く仮想通貨取引所バイナンスが運営するビットコイン先物が10月15日、1日の取引量が7億ドルを超えたことを仮想通貨データプロバイダーSkewが報じた。9月13日にバイナンス先物がローンチされてから、驚異的なスピードで取引量を上げてきており、10月8日時点でMitMEX、Huobi、BitFlyerに次いで4位の位置まで追い上げ、10月14日にはビットコイン先物市場の8.63%のマーケットシェアを獲得するほどに成長した。
Binance just had a record volume day for its newly launched BTCUSDT futures product : $700mln+ traded on the 15th pic.twitter.com/w0MX0csBEt
— skew (@skew_markets) October 16, 2019
バイナンスの先物ディレクターであるAaron Gong氏はバイナンスが驚異的な速さで上位に食い込んできた理由として、業界で最高水準のマッチングエンジンを持ち、取引手数料が安く、流動的なスポット市場があるからたどブログで主張。今回Skewが報じた1日の取引量7億ドルという数字は、BitMEXに次いで2番目にあたるため、このまま成長を続けると月間の取引高で2番手になるのも時間の問題といった印象を受ける。
Binanceはビットコイン先物市場でも首位になるか
このままバイナンスが順調に出来高を増やし続ければ、市場の首位に躍り出る可能性も考えてしまう。
しかしビットコイン先物巨人市場として有名なBitMEXは、2019年の6月に年間の取引量が1兆ドルを超えたことを発表しており、実際BitMEXとバイナンスの1日の取引量は2倍以上の差がある。仮想通貨取引所の巨人とビットコイン先物市場の巨人の戦いは今後より熾烈になってくるように思う。
バイナンスは、BitMEXよりも安いテイカー手数料設定にしており、尚且つ9月13日から3ヶ月の間手数料が半額になるキャンペーンを行なうことで取引量を増やしている。今から2ヶ月後のキャンペーン期間終了後にも固定ユーザーが多く定着してくれるのか、もしくは別の魅力的な機能を提供してくれるのか、今後更に注目して見ていきたい。