FCAが50社近くの仮想通貨会社を調査
FCA(Financial Conduct Authority=金融行動監視機構)は現在、50社ほどの仮想通貨会社を調査していることを明らかにし、「不正な事業」への「犯罪調査」が含まれている事が新たに判明した。
FCAは、2021年9月までの6カ月間に、規制されていない仮想通貨ビジネスに関連する300件のケースを調査したことを明らかにしており、事件の多くは不正行為に関連している可能性がある事を明らかにした。さらに、詐欺の可能性について16,400件の問い合わせを受けたと述べており、2020年の同時期と比較して33%増加している事態を深刻に受け止めており、FCAのサラ・プリチャード(Sarah Pritchard)市場担当エグゼクティブディレクターは、次のように述べている。
投資する前に、あなたが実際に誰と取引しているのかを確認し、FCAによって承認されているかどうかを確認・調査をし、もたらされる可能性のあるリスクを理解してください。
FCAの戦術は詐欺師を助長か
スザンナ・ストリーター(Susannah Streeter)氏のHargreaves Lansdown(ハーグリーブス・ランズダウン)の上級投資および市場アナリストは、FCAのScamSmartキャンペーンなどのツールは、詐欺師が使用する戦術に関する教育を後押しし、消費者を保護するはずだとして、次のように述べている。
FCAは、ますます危険な詐欺や疑わしい投資の流れに逆らって泳いでいる。詐欺の可能性に関する問い合わせの数は、2020年の同時期と比較して2021年の4月から9月までのほぼ3分の1から増加しています。パンデミックをめぐるコインとトークンの不安定な上昇を考えると、暗号ジェットコースターを見逃すという消費者の恐れを利用するために、より多くの不正な操作が開始されたようです。
最近のFCAデータによると、ScamSmartツールの仮想通貨詐欺チェックは9月までの6カ月で49%増加。2020年3月から2021年4月までの12カ月間に、詐欺またはよりリスクの高い投資を含む1,700件を超えるケースがFCAによって開かれている。