JPモルガン調査チーム、「BTC下落要因には少なくともBakktビットコイン先物が関係している」
執筆時点のビットコイン(BTC)は非常に苦しい状況が続いており、BTC価格は7,800ドル(約84万円)まで急激な下落を記録した。そして今回、JPMorgan Chase&Co(JPM)の調査チームの分析によると、先日発売されたBakktのビットコイン先物が大きく影響しているという。
JPMorgan Chase&Co(JPM)のNikolaos Panigirtzoglou氏が率いる調査チームによると、ビットコインが10,000ドルから8,000ドルをしたわまる価格へ急激に下落した要因として、Intercontinental Exchange(ICE)のBakktプラットフォームが立ち上げたビットコイン先物が、関係していると分析したようだ。
今回の分析に関する情報は、米メディアBloombergの記事によって明らかになり、大きな話題を呼んでいる。JPモルガンは先月末、Bakktのビットコイン先物が、現物を決済されるという事実が、価格下落の原動力となった可能性があるという報告を発表した。
「物理的に決済された先物契約のリスト(物理的なBitcoinの一部の所有者がエクスポージャーをヘッジすることを可能にする)は、初期ボリュームの低下ではなく、最近の価格低下に寄与した可能性があります。」
ビットコインは「買われ過ぎた」
JPモルガンのレポートによると、一連のビットコイン価格の下落が、Bakktのビットコイン先物の提供ではないものの、少なくとも部分的に影響しているという。
さらに、これらの仮説に加えて、JPモルガンの調査チームは、ビットコインが「買われ過ぎの領域」に突入し、長期契約の過剰な露出が、価格下落の動きにさらなる拍車をかけたと指摘している。
「このポジションの清算は、今週のビットコイン価格の急激な下落にも寄与している可能性が高い。以前(CME)のビットコイン先物ポジションのオーバーハングはビットメックス先物でクリアされたように見えますが、CME契約にはまだ当てはまりません。」
しかし、執筆時点でビットコイン価格は、下落の動きが勢いを失い、少しずつではあるが価格を回復させている。一時、7,800ドル(約84万円)で取引されたビットコインは、その後回復し、5.1%の上昇率を記録。8,300ドル(90万円)まで上昇している。