ビットコインは12%の価格暴落|BakktのBTC先物による影響か
先日、投資家やユーザーが待ちに待ったBakktが提供するビットコイン先物取引が開始されたが、Bakktのビットコイン先物取引を開始してから2日経った現在、仮想通貨市場は300億ドル以上の価値を失った。
ビットコイン価格は執筆時点で10,00ドルの心理的トレンドラインを下回り、8,600ドルまで下落している状況だ。もちろん、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などの主要アルトコインも引き摺り込まれてれている。
ビットコインをはじめとする仮想通貨市場は、現物決済のビットコイン先物取引を23日に開始。取引開始と同時に下落の一途を辿りはじめた。価格は徐々に下落し、翌日24日には10,000ドルを下回り不安は仮想通貨市場のユーザーに伝染したのだ。
そして本日、ビットコイン価格は今年6月のBTCの急激な上昇をする以前の価格まで後退。同様にアルトコインは下落している。
- ビットコイン(BTC):¥923,130
- イーサリアム(ETH): ¥18,369
- リップル(XRP):¥25.83
- ビットコインキャッシュ(BCH):¥24,830
- ライトコイン(LTC):¥6,119
- イオス(EOS):¥311
- バイナンスコイン(BNB):¥1,738
Bakktは仮想通貨市場にどのように影響したか
Bakktは昨年、ビットコイン先物取引の構想を初めて発表して以来、ビットコイン先物はもちろん、仮想通貨市場という分野で最も期待されているプロジェクトの1つであった。一連の規制上の遅れにより、先物取引の開始が9か月以上延期された。
しかし、これまで規制当局らによって延期されたビットコイン先物の提供は、多くの投資家やユーザーを仮想通貨市場へ引き付ける大きな魅了と、期待感が残っていた。その背景には、ニューヨーク証券取引所も所有しているインターコンチネンタル取引所の子会社という立場が大きく影響していた。
eToroのシニアマーケットアナリストであるMati Greenspan氏は、一連のBakktへの期待感とビットコイン価格の下落について「噂を買って、ニュースを売る」と市場のユーザーの心理を的確に捉えている。
「今年の大規模な強気相場の原動力となった物語の大部分は、より広範な制度導入を取り巻くものでした。Bakktのビットコイン先物は、“重要なマイルストーン”であり、価格をさらに押し上げる誇大宣伝を引き起こすと期待されていた。
「(Bakktの)エピソード全体は“噂を買って、ニュースを売る”という巨大な事件のようだ。」