ビットコイン価格は一転し、6%の上昇|要因は米中貿易摩擦=ドミナンスは2年ぶりの70%を突破

ビットコイン価格は一転し、6%の上昇|要因は米中貿易摩擦=ドミナンスは2年ぶりの70%を突破

仮想通貨の時価総額ランキングにて1位に位置するビットコイン(BTC)は3日、再び価格を10,000ドルまで引き戻し、最悪の下落シナリオを一時的に回避することができた。

現時点のビットコインは、24時間で約6%以上の上昇率を記録し、BTC価格は10,400ドル(約110万円)まで回復した。また、その他のアルトコインに関しても前日の下落から一転し、好調に価格推移している状況だ。

  • イーサリアム(ETH):約19,000円(4.05%)
  • リップル(XRP):約27.74円(1.81%)
  • ビットコインキャッシュ(BCH):約32,000円(4.90%)
  • ライトコイン(LTC):約7,140円(1.73%)

今回にビットコインの短期的な回復について、仮想通貨市場をはじめ、世界各国の様々な要因が影響しているとされているが、実際にビットコイン上昇と、どのような関係があるだろうか。まず一つ目が、米中間の貿易摩擦の激化と、世界経済の混乱が大きな影響であると考えられている。

米中間の貿易摩擦

米国および、中国の両国は日曜日、輸出入ビジネスにおいて関税を課し、貿易摩擦の状況はさらに悪化した。トランプ政権は、125ドル以上の中国からの輸入品に対し、15%の関税を課したが、中国は原油に5%の関税を課している。

これについてアメリカの経済評論家、著作者、株式仲介者であり、金(ゴールド)の投資家としても知られるPeter Schiff氏は、自身の公式Twitterにて、「人民元が下がるにつれて、ビットコインが10,000ドル以上で取引されている。」と、ビットコインと、貿易摩擦の関係性についてコメントした。

「貿易の緊張が高まり、人民元が下がるにつれて、ビットコインは10K以上で取引されています。しかし、この上昇が金に似た安全な避難所の購入を反映しているという誇大広告を信じないでください。ビットコインは、安全な避難所を探している投資家によって購入されているのではなく、彼らがそうであると賭けている投機家によって購入されています! 」

仮想通貨のドミナンス

そして現在の仮想通貨市場は、急激なボラティリティを記録しているものの、ビットコインのドミナンスがさらに上昇している。BTCドミナンスは執筆時点で、2年ぶりとなる70%を上回ったのだ。

ビットコインに続く、イーサリアムとリップルについては、それぞれ7.3%と4.3%であり、2017年末の仮想通貨バブルを彷彿させるドミナンスの形成に移行し始めている。

また、ビットコイン以外のアルトコインが勢いを失っているのは、一目瞭然であり、上位の有名アルトコイン以外の草コインと呼ばれる仮想通貨は、時価総額が10億ドルにも満たない状況である。このBTCドミナンスの上昇について、米国の著名アナリリストであるPeter Brandt氏は、「アルトコイン中毒者はいつそれを理解しますか?BTCは、永続的な値を持つ暗号です。」と、現時点でビットコインへ資産を移行させるべきと警告している。