仮想通貨・ビットコインの暴落理由を解説|3つの要因が関係か
仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)は23日、急激な価格暴落の直面した。ビットコイン価格は執筆時点で7,500ドル(約82万円)を下回り、24時間の下落率は6.6%を記録した。現時点もなお下落トレンドから抜け出せない状況が続き、仮想通貨市場から多くの投資家やユーザーが離脱している状況だ。
今回のビットコインの暴落は実に、1ヶ月ぶりの急激な下落相場である。そんな仮想通貨市場に起こった悲劇の、決定的な要因について3つの仮説が立てられている。
- フェイスブック構想の仮想通貨リブラの報道
- 大規模なクジラによる売り圧
- Googleが実証した「量子超越性」の報道
フェイスブック構想の仮想通貨リブラの報道
まずはじめに世界各国に中継されたフェイスブックCEO(マーク・ザッカーバーグ)による仮想通貨リブラおよび、リブラの運営団体であるリブラ協会に関する報道だ。マーク・ザッカーバーグCEOは23日、米下院の金融サービスにて開催された議会証言にて、「もし米国のすべての規制当局らから承認をされなかった場合、フェイスブックはどどう対応するか?」という質問に対し以下のように発言した。
「仮想通貨リブラが米規制当局から承認されなければ、フェイスブックは仮想通貨リブラの運営を行うリブラ協会から抜ける。」
このマーク・ザッカーバーグCEOの発言は、膨大な顧客データ抱えるフェイスブック社が仮想通貨を発行した場合、政府より強大な力を得てしまう可能性を尊重しての発言である。兼ねてよりリブラ協会およびフェイスブックに対しては、米規制当局を恥じめとする各国の規制当局から非難の声を浴びていた。
そのため、仮想通貨リブラの発行は規制当局の承認であったのだ。そんななか開催された議員証言でマーク・ザッカーバーグCEOの今回の発言により、リブラの発行自体が非現実化してしまったのである。また、今回の報道は世界各国の主要メディアがこぞって報道。日本のテレビニュースまで報道しており、仮想通貨を知らないユーザーにまで認知された。
大規模なクジラによる売り圧
仮想通貨市場には、大規模なクジラ(大量の仮想通貨を保有するアカウント)が多く存在している。しかし、このクジラが保有するビットコインなどの仮想通貨の売却は、もちろん防ぎようがない。そのため、多くの仮想通貨ユーザーは、どれだけの量のビットコインが、どの取引所やウォレットへと移動したのか細心の注意を払う必要がある。
そして昨日、仮想通貨取引所Bitstamp(ビットスタンプ)にて3,600 BTCが売却され、ビットコインの急激な暴落に起因になった可能性が浮上している。そしてこの売却により、仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)において2億ドル相当のレバレッジロングポジションが清算された。
このビットメックスによるロングポジションの精算と、ビットコインの価格下落については兼ねてから関連性について噂されている。米仮想通貨ファンドPrimitive Venturesの創業者Dovey Wan氏のツイートでは今年5月、ビットスタンプでの売却が、高い流動性のビットメックスに影響し、そこから仮想通貨市場全体に広がったと指摘している。
Googleが実証した「量子超越性」
今月23日、世界最大のインターネット関連企業Google(グーグル)社は、従来のコンピュータで解読、計算不能であるとされていた数学的計算を解くことができる「量子超越性」を実証したと発表した。しかし、この発表とビットコインにどのような関係があるのか。
先日、米メディアForbsがグーグルによって実証されたとされる「量子超越性」が、ビットコインをはじめとする仮想通貨、アルトコインに大きな影響を与えるかもしれないと発表。この影響を受け、仮想通貨の代名詞であるビットコインが暴落したと予想されている。
ビットコインなど仮想通貨は、複雑な数学的問題に依存しており、構築の基礎としてインターネットおよびデジタル通信へ絶対的な信頼を寄せている。しかし、量子超越性が実用段階に到達した時、ビットコインだけではなく、インターネットが構築されている暗号化も、十分な速さで解読することができる可能性がある。」という。
「量子超越性」とは
「量子超越性」とは、従来のコンピュータでは不可能だった計算を解決できるとされており、現在明らかになっているの最強のスーパー・コンピュータでさえも不可能な計算を実行することができるという。NASAのサイトに投稿された論文では、最先端スーパー・コンピュータである「Summit(サミット)」を使用しても約1万年かかる計算が、量子超越性が実用化されれば、3分20秒で計算を完了させることができるようだ。