仮想通貨アナリスト“PlanB”、「年内にビットコインが1万ドル回復」を予想

仮想通貨アナリスト“PlanB”、「年内にビットコインが1万ドル回復」を予想

仮想通貨アナリスト「PlanB」がストックフロー比率から分析した場合、現在1BTC=7000ドル前後のビットコインの価格が、2019年内に1万ドルまで回復する可能性が高いとTwitter上で言及した。ビットコインはしばらく1万ドル台まで回復はせず、調整は続くという慎重な見方が多くのアナリストから出ている中、業界で著名なアナリストから強硬姿勢のコメントが飛び出した。

ツイッター上で、5万人以上のフォロワーを持つPlanBは、次のように述べている。

「クレイジーだと言われるかもしれない。けれど、BTCが2019年に1万ドルまで回復しても、驚きではない。ビットコインが半減期の6ヶ月前にS2Fモデルを下回る、滅多にない機会だ。」

ストック・フロー比率

「ストック・フロー比率(1日)」は、その日1日のフロー(1日のBTC生産量)に365を掛けて計算される。ビットコインのブロック生成時間は基本的に10分間隔で理想的には1日144ブロック生成されるが、マイニング機器の性能などによって、日ごとに若干のズレが生じる。「ストック・フロー比率(1日)」は、このズレを視野に入れて微修正することを目指したモデル価格だ。

PlanBが採用するこのモデル価格は、概念的に金の適正価格を算出するために用いられるフレームワーク。金は採掘できる量=埋蔵量が決まっているため、現在の流通量と採掘可能量から適正価格を算出できるという考えに依拠している。ビットコインも金と同様、採掘量が限られており、ストック・フロー比率が当てはめることができたと言えるだろう。

ドイツのバイエルン州立銀行は今年9月、このストックフロー比率を当初から最大供給量が2100万BTCに決められているビットコインに応用し、適正価格を算出。2020年5月を予定するビットコイン半減期のストックフロー比率への影響を分析した結果、ビットコインの価格は2020年春に9万ドル(約980万円)に達するという予測を公表している。

客観的に仮想通貨市場を予想するアナリスト

PlanBほどではないものの、現在の価格に対し、悲観的ではない意見を出す専門家も少なくない。コインメトリックスは、過去の価格の谷と山のサイクルから追跡して、「決して異常な動きではない」と説明。現在は、2018年12月15日の3200ドルを谷とした4番目のサイクルの中にいるとしている。

クオンタム・エコのミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏は、最新のニュースレターで「最悪の時期は終わった可能性」と指摘。「低迷期は122日間続く傾向があり、平均的には43%下落する」(現在、今年最高値をつけた6月26日からは154日が経過しており、下落幅は約50%)との考えを基に、ビットコインの最悪期は抜けたとしている。