仮想通貨取引所TAOTAO、100万円まで補償する制度を発表|仮想通貨流出は対象外
Yahoo株式会社の子会社Zコーポレーションが出資するTaoTao株式会社の仮想通貨取引所「TAOTAO」は30日、不正ログインによって顧客損失が発生した場合、最大で「100万円まで補償する制度」を導入すると発表した。
国内の仮想通貨取引所が、顧客の資産が紛失した際に、上限を設定する試みは初であり、ユーザーから意見は賛成・反対と、」それぞれの意見に分かれている。
今回の発表に関してTaoTao株式会社は、以下のように補償制度を説明している。
「ヤフー株式会社の子会社であるZコーポレーション株式会社が出資するTaoTao株式会社は、運営する仮想通貨取引所TAOTAOにおいて、万が一不正ログインにより 顧客が損失を被った場合に最大100万円まで補償する制度を、東京海上日動火災保険株式会社とのタイアップにより導入しました。」
「100万円まで補償する制度」の適用対象
今回、発表された文書によると、以下の要項を適用している顧客が補償の対象となるという
- 出金先銀行口座に日本円で不正に出金されたこと。
- 2段階認証の設定をしていること。
- 出金先銀行口座情報の変更時および出金先銀行口座に日本円を出金する際に2段階認証を設定している こと。
- ログインIDやパスワードの盗難または不正出金の発生した際、直ちに所轄警察署およびTAOTAOに通知していること。
NEXTMONEYは、TaoTao株式会社に確認したところ、「出金先銀行口座に日本円で不正に出金されたこと。 」という説明は、日本円が不正出金された場合のみ対象となり、仮想通貨がハッキングされた場合には、対象にならないという。
また、仮想通貨が不正流出した場合の補償について説明を求めたところ、「現段階では発表しておらず、今後の予定も明らかになっていない。」とのことであった。