バイナンスリサーチ、最新の分析レポートを公開|テザー社のステーブルコイン使用率が減少傾向に
世界最大の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は22日、同プラットフォーム上の高度なグレードの研究報告を行うため分析部門である「Binance Research(バイナンスリサーチ)」にて、最新の調査内容を発表した。
今回の調査委内容は、「機関投資家およびVIPユーザー」を対象に調査・アンケートが実施され、様々な分野でどのような行動や仮想通貨の保有をしているのか明らかになった。
最も注目されるレポート内容は、「機関投資家とVIPユーザーのステーブルコイン使用状況」に関する調査レポートで公開され、裏付け資金および、ビットコインの価格操作の疑惑や問題を抱えるてテザー社のUSDTなどのステーブルコインの調査である。
このテザー社のUSDTは世界各国の仮想通貨ユーザーから使用されているものの、多くの投資家が代替通貨(ステブルコイン)として「USDC」と「PAX」に変更し始めているという。
上記の画像では、現時点でステーブルコインの全体の使用率・保有率は仮想通貨ユーザーに比例して増加・減少しているが、その割合が変化してきているという。
これまでUSDTを使用してきたたユーザーの選択肢が、USDCへ移行しており、特に中国以外のユーザーに「USDC」は人気があり、中国のユーザーは反対に「PAX」を好んで使用しているという。
また他の調査委内容も非常に面白いものが多く、以下の内容の調査レポートが発表されている。
- 仮想通貨の平均保有期間
- ステーブルコインの使用率
- 仮想通貨市場に参加する前の経験について
- 仮想通貨の保存方法
「仮想通貨の保存方法」については市場のハッキング被害が増加していることから「コールドウォレット」で保管しているユーザーが増加しているが、いまだに資金をいつでも動かせる「取引所」で保管しているユーザーが圧倒的である。
実際にバイナンスレポートでも「資産クラスのボラティリティを考えると、ポジションの出し入れに必要な在庫にすばやくアクセスできることも重要です。また、ほとんどの参加者にとってチェーン取引は遅すぎるままです。」と、取引所による中央集権も必要であることを述べている。