CoinShares(コインシェアーズ)がValkyrie Bitcoin ETFを買収

CoinSharesはValkyrieビットコインETF事業を買収

CoinShares(コインシェアーズ)はValkyrie Bitcoin ETF(ヴァルキリービットコインETF)を買収することで米国での存在感を強化し、戦略的な動きで市場の足がかりを拡大させようとしている事が分かった。

米国のデジタル資産市場での足場を強化することを目的とした戦略的動きの一環として、ヨーロッパの大手デジタル資産管理会社であるCoinSharesは、物理的資産管理会社であるValkyrie Bitcoin Fund(ヴァルキリー・ビットコイン・ファンド)のスポンサー権とともに、Valkyrie Funds LLCの買収を発表。この買収は、Valkyrie の規制ライセンスと製品提供を活用して米国での存在感を高める同社の拡大戦略における重要なマイルストーンを示している。

デジタル資産の専門知識で知られる CoinSharesは、Valkyrie Funds LLC の買収を完了し、米国市場への取り組みを強化。Valkyrie のAUM(資産運用総額または資産運用残高)は5億3,000万ドル(約782億円)近くにのぼり、CoinSharesの世界AUMは2024年3月11日の時点で73億ドル(約1兆円)となっている。

この買収は、2024年1月にCoinSharesとValkyrieの間で交わされた独占オプション契約に基づいており、この契約により、同社はValkyrieの投資顧問事業とValkyrie Bitcoin Fundのスポンサー権を取得が可能となった。これらの規制上のライセンスは、デジタル資産投資会社の既存の米国による許可を補完し、米国におけるコインシェアーズの資産管理拡大計画の強固な基盤を築くと期待されている。

買収後の統合プロセスは夏までに完了予定

CoinSharesのジャンマリー・モグネッティ(Jean-Marie Mognetti)CEO(最高経営責任者)は最近の買収についてコメントし、買収が同社の成長戦略に変革をもたらす影響を強調し、買収に対する熱意を表明した。

さらに、同氏はAUMの大幅な増加と商品提供の拡大を強調し、CoinSharesを米国市場の主要プレーヤーとして位置付けた。同氏は、同社にとって米国市場の重要性を強調し、ステークホルダーに価値を提供するためのコインシェアーズの献身的な姿勢を繰り返し述べている。買収後、CoinSharesは、自社傘下の製品ラインアップを統一することを目的として、Valkyrieのブランドポートフォリオへのシームレスな統合を開始。統合プロセスは夏までに完了する予定で、デジタル資産投資ソリューションにおける卓越性の提供に対するCoinSharesの献身的な姿勢が示される。