日本の東京・大阪に仮想通貨ATM機が再び設置へ

東京都大阪に仮想通貨ATM設置へ

外貨両替機を設置している国内企業ガイアエクスチェンジは、仮想通貨のATM(自動預払い機)を日本に復活させ、東京と大阪に設置する事が分かった。

アジアの主要経済圏の1つである日本では、再び仮想通貨ATMが導入される。経済の中心でもある日本だが、2018年に仮想通貨取引所に対するハッキングを受け、仮想通貨ATMはすべて撤去されている。世界の仮想通貨ATM台数は、過去数年で急速に増加しており、現在は誰もが認める設置台数トップは米国の約34,000台である。

日本国内の仮想通貨ATM機の状況

日本金融庁や規制当局は仮想通貨ATM機に反対してきたわけではなく、市場初の想通貨の冬と言われた2018年の仮弱気相場前は、国内にも仮想通貨ATM機は多くあった。

しかし、国内仮想通貨取引所であるコインチェックに対する大規模ハッキングにより、そのスタンスは変わっている2018年初めに、セキュリティ侵害を受け、5億ドル(約665.6億円)相当のネム(NEM/XEM)を流出させた事を受け、すべての仮想通貨ATMが撤去された。

ガイアの公式発表によると、東京と大阪にATMを設置する予定である。仮想通貨の取扱い銘柄は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコイン キャッシュ(BitcoinCash/BCH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、時価総額トップ4をサポートするとのこと。同社は、今後12カ月で50機の仮想通貨ATMを展開する予定で、今後3年間で130機にまで増加する計画との事。

国内に設置される仮想通貨ATM機は1度の取引で最大100,000円まで可能で、24時間の取引上限額は300,000円で、これは同社が従いたいと考えているマネーロンダリング(資金洗浄)防止ガイダンスの一部とのこと。同社小倉基博CEO(最高経営責任者)は、国内に仮想通貨ATMを設置するのはこれが初めてであると述べ、この動きを強調し、次のように語っている。

すぐに換金できる安心感があり、投資目的だけに注目されがちな仮想通貨ですが、決済通貨としての可能性も秘めています。

なお、仮想通貨ATM機設置台数について、世界最大数を誇っているのが米国で、約34,000台、1万人あたり約1台のデバイスが設置されており、次いで設置台数の多いカナダには、約2,500台が設置されている。