テザー社、7日で“1億5000万ドル”相当のUSDTを発行|ビットコイン価格に関連か
ビットコインをはじめとする仮想通貨市場は現在、2017年末の仮想通貨バブルを彷彿させる上昇を見せており、BTC価格は日本円のトレンドラインである100万円に到達し、その価格を維持している状況である。
最近のビットコインなどの仮想通貨市場が好調な背景には、フェイスブックの独自通貨の噂やビットコイン先物取引の取引量増加など、様々な要因が考えられているが、ある問題のプロジェクトが関わっている可能性がある。
そして今回、ビットコインの価格に影響すると言われているテザー社のステーブルコインUSDTが、最近の1週間で「1億5000万ドル」相当のUSDTが発行されたことが判明したのである。
しかしこれに対してテザー社のCTOであるPaolo Ardoino氏は「USDTは承認されただけであり、市場には流通していません。これらのテザーは将来の発行要求を満たすために使用される財務財布で作成された。」と説明している。
Note: this is authorized but not issued.
— Paolo Ardoino (@paoloardoino) 2019年6月11日
テザー社が発行するUSDTは最近、裏付け資金である米ドルが実在していなかったことが明らかとなっており、信用性が薄れてきている状況である。
ビットコイン価格とTether時価総額の関係性
Twitterの感慨インフルエンサーである「fil$fil$」はこれまでのビットコインとテザー社のUSDTについて、USDTの時価総額とビットコイン価格が比例しているのではないかという内容の画像を自身の公式ツイッターにてつぶやいた。
$300m new USDT minted.. Probably nothing right?? $btc😈 pic.twitter.com/XwA9kb5ReN
— fil₿fil₿ (@filbfilb) 2019年4月24日
上記の画像でも分かるように、ビットコインが上昇を引き起こす直前に、テザーのUSDTの時価総額が上昇。それも偶然起きたものとは考えにくく、なんども同じような傾向が見られている。
また、それと反対にビットコインが下落する直前にもUSDTの時価総額は、それに比例して下落。しかし、これについては具体的な根拠はなくビットコインとの関係性は依然としてわからない状況が続いている。
テザー社のUSDTへの疑惑は最近からではなく、2017年の仮想通貨バブルもテザー社および、テザー社とCEOが同じである取引所Bitfinex(ビットフィネックス)が価格操作したのではないかと疑われており、今回の再びテザー社の大量発行で疑惑の目が増えてきている。