ビットコイン価格の上昇が、テザー社USDTの時価総額と関係するのか?

ビットコイン価格の上昇が、テザー社USDTの時価総額と関係するのか?

仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)は今月11日、下落相場から一転し、好調な価格推移を記録している。BTC価格は、執筆時点で心理的なトレンドラインである最高値8,000ドルを上回っている状況である。

そして今回のビットコインの価格上昇に、ステーブルコインであるテザー(USDT)が大きく関係しているのではないかという情報が拡散されている。

米ドルと1:1で裏付けされたステーブルコイン(仮想通貨)を発行するテザー社のUSDTは、時価総額の最高記録を更新し続けており、このテザーの発行および、時価総額の変動がビットコインに大きな影響を与えているのではないかというものである。

そして今回のビットコイン価格の上昇についても、テザーの全体的な時価総額の上昇が引き金となっている。実際んこれまで、新たに発行されたテザーが仮想通貨市場に投入されるたび、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場の価格が急上昇している。

5月中旬以降テザーは、5億ドル相当のUSDTが仮想通貨市場へ追加されていることが判明している。

ビットコインの上昇はTether時価総額の増加と関係している

Twitterで17,000フォロワーをかけるアナリスト兼トレーダーである「fil$fil$」は、ビットコインとテザー社が発行するUSDTがどのように関係しているかを、自身の公式ツイッターにて呟いた。


ツイートの画像であるように、ビットコインが上昇を引き起こす直前に、テザーのUEDTの時価総額が上昇し、それと反対にビットコインが下落する直前にもUSDTの時価総額は、それに比例して下落してるのだ。

これについて同氏は具体的な根拠はないが「4月下旬からのビットコインの上昇は、Tetherが引き金となったようである。」と考えているようだ。

もちろんUSDTは、仮想通貨市場の価格が下落した際に、米ドルに1:1で価格が裏付けられているため、価値は比較的安定したままで、大幅な損失による資産の安全性を保つことができる。

しかし、最近ではUSDTの裏付け資金の不正利用の発覚などによる、テザー社およびそれらに関するサービス・企業・取引所への不信感が市場へ浸透しており、今後のテザー社とビットコインの関係性については仮想通貨の未来を左右するかもしれない。

テザーが発行するUSDTの準備金の一部が、ビットコインに投資されていた|BTC価格に大きな影響はない

2019.05.22