フィンテック企業Transpaygo、国際送金にxRapidを採用
ウィーンを拠点におくスタートアップ企業Transpaygoがリップル社との提携を発表した。この提携によれば、Transpaygoはリップル社の製品であるxRapidを国際送金に採用するという。今後、メキシコとフィリピンでxRapidを使った国際送金が提供される。
TranspaygoのCEOであるMirko Kinigadner氏は、リップルは将来的に国際送金の未来を変えるだろうと述べる。Transpaygoは、中小企業向けの国際送金をサポートするプラットフォームを構築する。
このプラットフォームは、Fonmoneyと呼ばれフィリピンとメキシコで実装が開始された。ユーザーは、Fonmoneyを使うことでスマートフォンへのチャージやヨーロッパからの銀行送金が可能になるという。Kinigadner氏は次のように述べている。
「リップル社の技術によって、私たちはメキシコとフィリピンの市場にアクセスすることができ新たな国際送金の手段をユーザーに提供することができる。さらに、より安く・安全な送金を数分以内に完了できるようになるだろう」
リップルのxRapidとは
リップル社の製品であるxRapidはSwiftに取って代わる技術である。Swiftは国際送金において、長い間市場を独占していたが、リップル社の技術よりも手数料が高い。Kinigadner氏は、国際間の情報交換や追跡機能は今後非常に重要になりxRapidは国際取引を迅速に完了させることができると主張する。
さらに、同氏は次のように続けている。
「仮想通貨を利用することで、異なる法定通貨間の取引をよりシンプルにすることができる。これは、コスト削減につながるだろう」
Transpaygoだけでなく多くの企業が、国際送金にリップル社製品の採用を検討している。
仮想通貨XRPを使ったxRapid以外にも、xCurrentという技術を活用する企業も多くある。xCurrentは、国際間取引において銀行同士の取引を可視化し、効率的に行う技術である。これによりこれまで既存の送金システムで生じていた高い手数料や支払いの遅れがなくなるという。
昨年2018年の終わりには、リップル社CEOのBrad Garlinghouse氏が、100以上の機関がリップルネットに参加したと発表した。これらの動きはXRPの価格に影響を与えていないように見えるが、将来さらなる普及が進めば価格の上昇が見込めるだろう。