仮想通貨ウォレットアプリ『Bitpie(ビットパイ)』の初期設定方法と特徴

仮想通貨ウォレットアプリ『Bitpie(ビットパイ)』の初期設定方法と特徴

仮想通貨をただ売買するだけでは、仮想通貨を保管することは出来ません。仮想通貨の保管には、仮想通貨用のウォレットという専用のソフト・アプリが必要になります。
2019年1月現在、仮想通貨の銘柄同様に仮想通貨用のウォレットも数多く存在します。ウォレットにもそれぞれ性格があり、無料で使いやすいものから有料でも強固なセキュリティを誇るものもあります。
今回は無料で使える上に有料で更にセキュリティを上げられるウォレット、ビットパイについて解説します。

初期設定

インストール

ビットパイのダウンロードは、ビットパイの公式サイトから行えます。iOSとアンドロイドどちらも選ぶことができるので、自分のスマートフォンに適合した方をダウンロードしインストールしましょう。

復元フレーズ表示

復元フレーズとは、スマートフォンを紛失したり別機種に乗り換えたりした時にウォレットを移すために必要なものです。ビットパイでは12個の英単語が復元フレーズに設定されています。
なお復元フレーズの表示画面から初期設定が終了するまでの間、スマートフォンによってはスクリーンショットが撮影できないものもあります。先に復元フレーズを書き留めておけるメモを用意しておきましょう。

復元フレーズのテスト

続いて表示された復元フレーズを順番通りに配置するテストを行います。一文字一文字を記入する必要はないので、多少のスペルミスは問題ありません。

パスワード登録

ビットパイのパスワードは数字のみの6桁となっています。登録した後は確認のために再度入力が求められます。パスワード登録まで完了すると初期設定終了です。

ビットパイのメリット

初期状態から日本語表示

ビットパイでは、始めから大部分が日本語で表示されています。ウォレットは直接お金の保存に関わるため、操作を間違えると予定外のアドレスに誤送信してしまうという危険性も抱えています。
このような危険を少しでも減らしたい人は、日本語で操作できるウォレットを使うことをお勧めします。

初期設定がスキップ可能

仮想通貨ウォレットの初期設定は、多くの場合後回しすることが出来ないようになっています。
しかしウォレットの初期設定は慣れていないと時間がかかることも多く、復元フレーズを書きとめておくメモの用意など手間のかかることも少なくありません。
ビットパイではこのような初期設定を後回しにすることが出来ます。時間に余裕がある時に設定画面から初期設定を済ませましょう。
ただし次に立ち上げる時には初期設定をスキップしていてもパスワードの確認が求められます。

イオスのDapps検索可能

Dapps(ダップス)とはDecentralized Applicationsの略称で、日本語では分散型アプリケーションなどと訳されています。
Dappsの特徴は、ブロックチェーンを使っていることです。イーサリアムやイオスが提供しているプラットフォームを使用してDappsを作成することが可能です。
またDapps内で使用される通貨は、プラットフォームとして使用した銘柄を利用することになります。イーサリアムのプラットフォームを使用して作成されたDappsは、ゲーム内でもイーサリアムを使うことになります。
2019年1月段階でも既に数多くのDappsが作成されており、ひとつひとつ探し出すのは手間がかかります。
しかしビットパイには始めからイオスのプラットフォームで作成されたDappsの検索機能がついているため、簡単にイオスのDappsを見つけ出すことができます。

日本円表示が可能

ビットパイには自分の保有している銘柄を自動的に現在相場で換算してくれる機能がついています。表示できる相場は、米ドル・ユーロ・中国元・日本円の4種類です。

Segwit(セグウィット)使用の選択が可能

セグウィットとはブロックチェーン内に収められている情報の配置を整理し、送金などを早くするという技術です。2017年8月1日にビットコインにも導入されました。
セグウィットの問題点は、仮想通貨側とウォレット側双方ともにセグウィットを導入しておかなければならないという点です。ビットパイはセグウィットに対応しているウォレットのひとつです。
またビットパイではセグウィットに対応していないウォレットも用意することができます。2019年1月段階でセグウィットに関する不具合は報告されていませんが、気になる人は両方用意しておくのも良いでしょう。

対応銘柄が40種類以上

ビットパイが保管できる仮想通貨の数は40種類を超えています。
ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュといった代表的な銘柄だけではなく、オミセゴー・クォンタム・ドッジコインといった時価総額ランキング20位から30位前後の銘柄にも対応しています。

ハードフォークで誕生した仮想通貨にも対応

ビットパイで保管できる仮想通貨の一覧の中には、「fork」という項目があります。この項目の中には、ハードフォークの分裂によって誕生した仮想通貨が掲載されています。
ビットコインゴールドやビットコインダイヤモンドなどハードフォークの分裂で誕生した仮想通貨は、分裂した時にエアドロップで配布されます。
分裂した仮想通貨そのものにはまだ興味はないものの、エアドロップ分はきっちり保管したい。そんな人のニーズにビットパイは応えてくれます。

専用のコールドウォレットあり

ビットパイには有料ながらも専用のコールドウォレットであるビットシールドがあります。ビットシールドは腕時計型のウォレットで、日頃から腕時計をつけている人ならば自然に携帯できるでしょう。
またビットシールドはビットパイとのみbluetoothで接続できます。インターネットに繋げる必要がないので、外部からサイバー攻撃を受ける可能性を極力減らすことが可能です。

イオス登録可能

2019年1月現在、急激な成長を見せている仮想通貨のひとつにイオスがあります。時価総額ランキングで見ても5位前後と、世界的に注目されている銘柄です。
イオスのコンセンサスアルゴリズムはDPoS(Delegated Proof of Stake) 、日本語では委任型PoSなどと呼ばれています。保有しているイオスの数量に応じて、ブロックの承認を行う代表者の選挙での投票権が増えるという仕組みです。
この選挙に参加すると、マイニング報酬を貰うことが出来ます。代表者に選出されれば、報酬は更に増加します。
しかしこの選挙に参加するためにはイオスへの登録が必要になります。ビットパイではイオスの登録、ビットパイ経由でイオスの投票を行うことが出来ます。

ビットパイのデメリット

復元フレーズが英単語

多くのウォレットが復元フレーズを設定しています。中には日本語の単語を復元フレーズにしているウォレットもありますが、ビットパイでは英単語が復元フレーズに使われています。
中には長かったり馴染みが薄かったりする英単語も含まれているため、英語が苦手な人には不向きかもしれません。

対応銘柄が全て掲載されている

ビットパイで保管することのできる仮想通貨は、始めから10銘柄ほど掲載されています。そのため自分の使用していない銘柄がウォレットに掲載されているのは、不要に感じるかもしれません。
なお、初期から掲載されている銘柄以外に必要な仮想通貨に関しては、自分で増やせるようになっています。

まとめ

ビットパイは40種類もの仮想通貨に対応しているウォレットです。特にイオスに関してはビットパイを通じて登録したりDappsを検索できたりと、かなり使いやすくなっています。
専用のコールドウォレットも用意されていますので、イオスを中心に仮想通貨を使う予定の人にとっては心強いウォレットになるかもしれません。