フランスの大手小売業者で鶏肉の安全保障のためにブロックチェーン食品追跡プラットフォームの導入を発表

フランスの小売業者大手であるカルフール(Carrefour)は、自社で取り扱う鶏肉ブランドの流通の透明性を高め、購入者が食品情報の確認を簡単にする事が出来るようにするため、アメリカニューヨークに本拠を置く、コンピューター関連製品やサービスを提供する世界有数の企業であるIBM(International Business Machines Corporation)が提供するフード・トラスト(Food Trust)と呼ばれるブロックチェーン技術を利用した食品追跡プラットフォームの導入を進めると明らかにした。

IBMが開発に成功したフード・トラストはカルフールが取り扱っているスペイン北西部に位置するガリシア州北部で化学物質を使用せず自然に育成された鶏肉ブランドCampero Chicken(カンペロ・チキン)という鶏肉ブランドに適応されるという。

カルフールは以下のようにコメントしている。

生産から加工そして流通に至るまでの全ての段階で商品を追跡することができるようにし、食品の安全性を最高レベルにまで高める事が出来るこれらの食品保管方法と情報伝達技術の第一人者になる。

ブロックチェーン技術を利用した食品追跡システムの対象となる食品にはCalidad y Origenという日本語で品質と原産地を意味するブランド名がつけられており、顧客は食品が安全かどうか、信頼できる産地から来ているか、健康保証はされているかなどの情報を容易に確認する事が出来るようになっているという。

このサービスの対象となった鶏肉ブランドのパッケージにはQRコードが印刷されており、鶏の生年月日、成分、繁殖方法、鶏に与えられた餌、養殖場の位置、梱包日、梱包過程、店舗までの経路などといったさまざまな情報を確認することができるという。

また、カルフールは今後鶏肉以外の食品にもCalidad y Origenブランドの適応を試みているため、ブロックチェーン技術への取り組みは今後も引き続き行っていく予定だという。

食品の安全性をブロックチェーン技術を利用して保証しようという取り組みは世界中で行われており、アメリカの大手小売業者Walmart(ウォルマート)とSam’s Club(サムズ・クラブ)はレタスの供給者に対してブロックチェーン技術を事業に取り入れることを要求している。

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2018.09.26