PayPalの共同創設者、新たな投資関心先として仮想通貨を注目していると見解

世界的に名の知れたオンライン決済企業Paypalの共同設立者であり、自身も有名な投資家・起業家として知られるPeter Thiel(ピーター・ティール)氏は、技術革新におけるシリコンバレーのリーダーシップは、近い将来その力を失うだろうと考えていることがわかった。

ピーター氏は「シリコンバレーは現在、一党政治のようなものになってしまった。」とも表現し、今後衰退していくのではないかとの見解を示しており、同氏はニューヨークタイムズのDealBookカンファレンスにて次のように述べた。

「シリコンバレーは新たな技術革新を生み出すにあたり、視野が狭まり過ぎてしまった。」「シリコンバレーをより良いものにしようとするネットワークの影響が、良くない方向に向かっているという感覚が共通の認識としてある。」

実際にピーター氏は、2018年初旬にシリコンバレーからオフィスと自宅を引き払い、カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移している。また、同氏が持つ投資会社であるMithril Capital(ミスリル・キャピタル)の拠点も9月にテキサス州オースティンにある新本社に移したという。

しかし、ピーター氏はシリコンバレーの衰退はシリコンバレー自体にのみ原因があるわけではないとした上で、以下のようにコメントした。

「消費者向けインターネットの技術革新自体の勢いが無くなってきているように思える。過去25年間で相当な技術革新を成し遂げ、他を独占するものとして機能した後の現在、消費者向けインターネットには、大小様々な構想を実現するだけの技術の飛躍的進歩の余地はほとんど残されていないのかもしれない。」

そして、「私たちはシリコンバレー内だけではなく、外部に資金を投資していく必要がある。」とのコメントも残している。

今回の発言の真意は?

ピーター氏が、このようなシリコンバレー批判の発言をした理由として、新たにブロックチェーン技術や暗号通貨、バイオテック、データアナリシスなどに関心を持っていることが挙げられる。実際にピーター氏は自身の資金を使い上記の業界に投資を行っていることがわかっている。

ピーター氏は特に暗号通貨に対し、価値を保管するという点において一つの方法として大きな可能性を感じているという。

ピーター氏が共同設立者であるベンチャーキャピタルFounders Fund(ファウンダーズ・ファンド)社では、数億ドル分のビットコインを保有していることがわかっており、ピーター 氏自身も個人的にビットコインを保有しており、ビットコインをデジタルゴールド、資産のリスクヘッジの手段と表現している。

ピーター氏は過去に暗号通貨について以下のように語っている。

「私は新しい決済方法について話をしている訳ではない。暗号通貨は金庫の中に保管されている金塊のような物で、世界経済が崩壊してしまった時の為に備えるある種のリスクヘッジである。」

現在使用されている技術やシステムの勢いが衰えつつある中、新しい技術への関心が高まってきている。

暗号通貨やブロックチェーン技術は新しい技術を象徴する物の一つであり、今後法規制が敷かれていくにつれて価値の保管方法として、また資産を分散させる上での分散先としてより一層の飛躍を期待する事がだろう。

この記事のURLをコピーする